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2007.09.07
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カテゴリ: 読書/歴史系

初の属州出身皇帝となったトライアヌスは、防衛線の再編、社会基盤の整備、福祉の拡充等、次々と大事業を成し遂げ、さらにはアラビアとダキアを併合。
治世中に帝国の版図は最大となる。
三皇帝の業績を丹念に追い、その指導力を検証する一作。<本書より>


ローマ人の物語(24) (新潮文庫)


いよいよ、当時の元老院からも「至高の皇帝」の称号を贈られたトライアヌスの登場です。

皇帝ドミティアヌスに抜擢され、その後エリートコースに乗り、
高地ゲルマニア軍の司令官として、重職を任されていたスペイン生まれのトライアヌス。

次皇帝ネルヴァに後継者として指名され、ネルヴァの死後、思いもかけず、皇帝の座に就くことになります。

本国生まれではなく、属州生まれの人を、パッと皇帝に出来ちゃうトコは、いかにもローマ人らしいというか、なんというか。
前例がないからどーのと言ってるどっかのお役所とは全然違いますね。(笑)

この人はとにかく、勤勉で真面目な性格であったようです。
よって、市民にも、元老院にも、軍団にもウケが良く、まさに「至高の皇帝」。


軍団経験も豊富だったから、ちゃんと人の心を掌握する術も心得ていたんでしょうね。

ダキア王国を滅ぼし、ローマ帝国の黄金世紀を築いたトライアヌスでしたが、
晩年、パルティア遠征が完全に終結しないまま、ローマへ帰る途中で亡くなってしまいます。
約20年の治世でした。
お疲れさんでした。

それにしても、コルブロの「ローマ軍はつるはしで勝つ」という言葉は面白いですね

戦争というと、敵と殺しあうだけのなにやら血生臭いイメージが浮かんできてしまいますが、
ローマ軍は、それ以前、つまり敵と戦う前に、大河に橋をかけたり、城塞づくりをしたり、
とにかくいろんな土木工事を、兵士でやってしまうんですね。
戦う時間より、工事をやってる時間の方が長いという…。

他に「ローマは兵站で勝つ」とも言われます。

腹が減っては戦が出来ぬ、ですからね。
つまり、戦う前の準備、まずは戦略こそが一番大事というわけですね。

次は、ハドリアヌスの登場です。


●● 秋乃みかくの読んだ本リスト ●●





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最終更新日  2009.09.19 18:58:16
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