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2008.09.10
カテゴリ： 読書／歴史系
騎兵団長出身のアウレリアヌスが帝位に就く。
内政改革を断行するとともに、安全保障面でも果断な指導力を発揮し、
パルミラとガリアの独立で三分されていた帝国領土の再復に成功。
しかし、そのアウレリアヌスも些細なことから部下に謀殺され、ローマは再び混沌のなかに沈み込んでいく。
のちに帝国を侵食するキリスト教も、静かに勢力を伸ばしつつあった。
ローマ人の物語（34）
紀元260年皇帝ヴァレリアヌスが敵国ペルシアの捕虜になるというローマ帝国史上初の不祥事は、
ローマ皇帝の権威を失墜させ、蛮族の勢いをますます盛んにしてしまいます。
過去の皇帝が築き上げてきた北方のライン、ドナウの「防衛線(リメス)」は、崩壊。
さらに西方では属州ガリア、東方ではパルミラが独立したかたちとなり、
帝国は三分されてしまいます。
このパルミラ王国を支配したのが、あの女王ゼノビアなんですねー。
ゼノビアは、ローマ帝国の東方担当司令官だったオデナトゥスの妻だった人で、
夫が甥に殺された後、権力を握ったようです。
しかし、アウレリアヌスの時代(在位270～275年)、ガリアもパルミラも再びローマ帝国へ統合。
つまらないことで秘書に殺されるなんて、惜しいことですな。。
しかし、カラカラ帝が即位してから73年の間に、22人もの皇帝がいたというのは、
ホントに異常ですよね。
それも、ほとんどの人が殺されて亡くなってるし。。(中には雷に撃たれて死んだ方もいましたが…)
しかも、皇帝の責務の第一は安全保障、つまり帝国の防衛であるからして、
在位期間のほとんどは、首都ローマではなく、前線にいたんですよね。
だから軍人皇帝じゃないとダメだったんですね。。
いやはや本当に大変な時代です
皇帝のみなさんにはご苦労さんです…と言ってあげたいっスー。。。(>_<)
そしていよいよ次は、ディオクレティアヌス帝の登場ですが、それはまた次巻。
あーまた一年待つか
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