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2008.11.03
カテゴリ： 読書／小説
パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫ったが…。
日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をＷ受賞した、涙と笑いの傑作長編サスペンス。<上巻より>
+++
ヤクザの追跡を辛うじて逃れた道郎は、名前を変え復讎に挑む。
だがその矛先は、さらなる強大な敵へと向かい、より完璧な一万円札に執念の炎を燃やす。
コンピュータ社会の裏をつき、偽札造りに立ち向かう男たちの友情と闘いを、ユーモアあふれる筆緻で描いた傑作長編。
予想もできない結果に思わず息をのむ。日本推理作家協会賞・山本周五郎賞Ｗ受賞。<下巻より>
奪取（上） (講談社文庫)
奪取（下） (講談社文庫)
ヤクザに追われる青年が、偽札造りに挑む話です。
銀行のATM機械のことや、印刷技術についてのことなど、とても細かく調べて書かれていて、
さすが真保さんだな～という感じですが、
機械に弱いワタクシは、そういう細かい描写のところはほとんどナナメ読みでした。。
スンマセン、真保さん
しかし、そういうリアルな技術的なこともきちんと書きつつ、
それをエンターテイメントとして話を上手く仕上げて、面白く読ませる手腕は凄いですね
さすが日本推理作家協会賞・山本周五郎賞Ｗ受賞作品ですね。
エピローグのオチ(シメ方)にも笑っちゃいました
主人公に感情移入できる作品ではありませんけど、
エンターテイメントとしては、なかなかの力作だと思いました。
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