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2012.02.06
カテゴリ： 読書／歴史系
その陰でひっそりと息づいていた女たちの哀歓を綴った文学でもある。
清盛の気まぐれに翻弄される白拍子、
天皇に愛されたばかりに宮廷を追われた小督局、
戦場に青春を燃やした巴御前、
幼帝を抱いて入水した二位尼と悲劇の中宮徳子等十余人の肖像を描く。
【送料無料】平家物語の女性たち新装版
価格：580円（税込、送料別）
平家物語に登場する女性たちを、永井さんならではの視点で描いた一冊。
目次はこんな感じ。
↓ ↓
恋人たち（祇王 祇女 仏御前／葵女御 小督局／千手前／横笛）／妃たち（祇園女御／二代后）／人妻たち（小宰相／維盛の妻／巴／大納言典侍（佐））／２人のヒロイン（建礼門院／二位の尼 時子）
でも、ただの短編小説集というのではなく、
永井さんの『平家物語考』をおりまぜながら書いていらっしゃるので、
ある程度ストーリーや人物関係などを知っていないとちょっと読みづらい面があるかも。。
ワタシの場合、
先日ちょうど永井さんの「波のかたみ」を読んでいたおかげでかなり助かりましたけどね(^_^)
登場人物一人一人に対する永井さんのスルドイ洞察や推測に敬服です…
ここはワタシの大好きな場所なので、祇王に関する話は知っていましたが、
永井さんはこの話はフィクションなのではないかとの推察でした。
確かにこの話に出てくる清盛ってあまりにもイメージが悪いですよね(笑)
なのでこの話だけ読むと、清盛が悪人に見えてしまう(^_^;)
話自体はもの哀しくとてもよい話なのですが…。
どうなんでしょうね？
その他いろんなタイプの女性がいましたが、なんだか悲しい女性が多かったな。。(T_T)
いつか「平家物語」をきちんと読んでみたいですけどね。
長いからな～。。(汗)
とりあえず大河ドラマで楽しもう♪(笑)
とても興味深く読めた一冊でした
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