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2012.05.04
カテゴリ： 読書／歴史系
かれに老耄の翳がさし、跡継ぎの秀頼はなお幼年の域を出ない。
諸大名を掌握し、じりじりと擡頭してくる徳川家康に対して、秀吉は防戦にまわった。
かれが死をむかえれば大波瀾はまぬがれぬであろう…。
伊右衛門・千代の夫婦は二人して将来への道を必死に探し求める。
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伊右衛門(一豊)は相変わらず遠州掛川六万石の身。
しかし、秀吉の死去、そして家康の上杉討伐、三成挙兵と、時代はめまぐるしく動き、
天下分け目の関ヶ原の戦いも近くなってきました。
そんな時勢の中、伊右衛門・千代夫婦は、山内家が生き残る道を模索。
徳川家につくことを決めます。
うん、千代って本当に先見の明があるなぁ～。
女性なのに、時代を読む目が鋭い！
しかも、徳川につくと決めてから後の行動が素晴らしい！！
本当に千代って賢いですね～
まったく伊右衛門はもし千代を嫁に貰わなかったら、いったいどんな人生を歩んだでしょうねぇ？
たぶん大名にはなれなかっただろうな～。(ﾊﾊﾊ)
でも伊右衛門は、自分に才智が乏しいことを自覚しているのがエライ！
だから、千代や家臣の意見をきちんと聞ける度量を持っている。
そこが美点ですよね(^_^)
ところで、肥前名護屋城で秀吉が催した仮装園遊会のシーンは笑えました～
当代きっての武将たちが、秀吉のばか遊び(by家康)に大真面目に取り組んでいるのが面白い♪
特に家康はそういう陽気な遊びは全く理解できないタイプの男なのに、
見事『あじか売り』に変装し、
いざとなったら他の誰よりも悦に入った芝居をして、皆を驚かせてしまうのが凄い！
さすが狸親父ですなぁ～
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