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2014.02.28
カテゴリ： 読書／小説
政治家を志す青年貴族フェリクスは、皇帝の従弟であるドミートリと五年ぶりに再会する。
美しく成長していた彼に、許されぬ想いと知りながらも惹かれてゆくフェリクス。
しかしドミートリも同じ気持ちを抱いていたのだった。
お互いの感情に気付いたふたりは結ばれ、愛を交わす。
ところがある日、ドミートリが姿を消した。
再び出会ったとき、彼は別れを切り出した…
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ソチオリンピックを観ていたら、なんだかロシアものが読みたくなったので再読(^ ^)
ロマノフ家の大公ドミートリと、ユスポフ公爵家のフェリクス、
美青年二人の禁断の愛の物語です。
…まあ、ざっくりいえばＢＬ？(笑)
この作品は集英社の1998年度ロマン大賞受賞作なのですが、
その当時ってまだＢＬというジャンルがなかった気がするので、
こういう作品が大賞を獲って、コバルト文庫から出るというのはちょっと驚いた記憶があります。
…現在はＢＬ作品なんて腐るほどありますけどね(笑)
時代は変わったよなぁ～。。(←遠い目…)
この作品、改めて読んでみても、よくできた作品だなぁ～と思います。
なにせドミートリもフェリクスも実在の人物ですから！
そしてフェリクスが怪僧ラスプーチンを暗殺したというのも史実。
なので、歴史ものとしても楽しめる作品なんですよね(^ ^)
ラスプーチンに操られる皇帝一家。
ロシア崩壊の危機に、互いのことを想い合って一度は別れた二人が、
再び手を結び、ラスプーチン暗殺を実行する…
このラスプーチン暗殺のシーンが怖くてなんだか妙にドキドキしてしまうのです(> <)
とにかくラスプーチンがブキミすぎて…
いや～でも改めて読んでみても、本当に美しく切ない物語に感動です…
実在の人物たちだけに、リアル感がありすぎて余計切なくなってしまう。。
もう見事というほかありません！
なんだかこの時代のロシア関係の本もまた読みたくなってきちゃいました…
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