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メールの中で浮気された事があると書いたけど、
その彼女とは結婚してもいいと思っていたんで、彼女の両親に挨拶に行ったりもしていた。
俺の家族に会ってもらうから、正月につれて行くと話もしていた。

最初は本人は嘘を言っていた。
真実を本人から聞けたのであれば、許すことは出来たかもしれない。
でも、実際は同僚らと飲んでいる時に、同僚の友人の話と言うことで出た話の中にその女性の名前が出てきたんだ。

当時、同僚たちにはまだ彼女が出来た事を教えていなかったから、
その名前が出てきた時は正直驚いた。
話を聞いていくと、不穏な動きがあった時期と一致。
不穏な動きがあった翌日に会った時は、学生時代の友人とばったり会ったから、
連絡を忘れて遊びに行ってそのまま友人宅に泊まったと話をしていた。

さらに聞いて行くと、どうも友人の友人の行為ではなく当人の行為のようだ。
体験談を語りきったところで、飲みはお開き。

解散後その同僚を捕まえて、さらに詳しく聞いた。
その女性とどこで知り合ったのか?
どんな持ち物を持っていたか?
当然の事ながら、かなり怪しまれた。
ナンパで引っ掛けた事。
引っ掛けた場所が俺たちが良く行く喫茶店だった事。
持ち物については、普段持っているバッグ、ブレス、ピアス・・・。
全て合致・・・というか全部俺があげた物だった。
身体の特徴。
記憶の中の彼女と合致。
どう考えても彼女だった。
その日は久しぶりの外でのデートで、喫茶店を待ち合せ場所にしていた事。
ただ、俺が急な仕事が入ったので、待ち合わせに遅刻してしまって、かなり待たせてしまっていた。
作業の合間に電話を入れていたが、突然彼女の携帯が連絡不能な状態に。
この時点で、激しく怒らせたと思って作業を一時中断して、喫茶店へ走った。
マスターは言いにくそうに、しばらく前に帰ってしまった事を俺に告げた。
この時、誰かと一緒だった事をマスターは言わなかった。
その後、彼女は俺の同僚と朝までホテルにいた。
しかも、まだ時々会っているとまで言われた。

全てを聞いた後、俺はその女性の彼氏だと告げ、その女性は何か言っていなかったか聞いた。
当然の如く、彼氏持ちなんて言わなかったらしい。
この事実を、面白おかしく飲みの席で他の同僚に語られていた。
身体の特徴まで事細かに。

もう何がなんだか分からなかった。
酔いもすっかり醒め、とりあえず彼女に今から会いに行くとだけ伝えて車を拾った。
彼女の部屋について部屋に招かれたが、近くの公園に連れて行った。
そこで、飲み会の出来事を伝えた。

しばらく、そんな事はないと言っていたけど、同僚の名前を出した途端に言い訳が始まった。
もう聞く気力も残っていなかった。
その場で終わりを告げ、俺の手元にあった彼女からもらった物や持ち物を全て渡して、
携帯からデータを消しながら車を拾うため大通りへ向かったんだ。
大通りへたどり着くまで後ろから付いてきながら、言い訳をしていたけどもう何を言っているのかわからなかった。
車に乗り込んで自宅に帰った。

こんな事があって、暫く人間不信と欝になった。
こんな風に文章にすると、もう終わった事なのにそのときの痛みや苦しさ、怒りが今起きている事のように感じられる。
それから6年半、今まで彼女はいない。
やっぱりまだ怖いんだ。
裏切られる事の恐怖、騙されていた事の自分の間抜けさ。自分がどんどん惨めになってくる。
そんな状況から抜け出せずにいる事の滑稽さ。
仕事に打ち込んでも、何かが足りない感覚。

こんな話でごめん。
これがないと、嘘をつかないこと裏切らないことに執着している事の意味が伝わらないから。



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