行雲流水~托鉢日記~

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2007年03月18日
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昨夜はなかなか寝付けず、朝方まで起きていた。
まったく、生活のサイクルがおかしくなっているようだ。


今日は、以前に私のブログにコメントを下さったお坊さんに会おうと、朝から剃髪をして、綺麗な作務衣に着替えて出発した。


まずは県立美術館へ。

話を聞くと、現在は修復中でしばらく展示の予定は無いそうだ。
これには少々気を落したが、展示されていた作品の中で気に入ったのがいくつもあった。
特に、宮崎進さんという名の方だったと思うが、この方の作品が好きだった。


次はサビエル記念聖堂へ。
外装も内装も真っ白である。これはサビエルの清廉な心を映しているという。
高くそびえる二つの塔。これはサビエルの強い意志を語るように天に伸びているのだそうだ。
資料館のような場所もあり、無知な私はただ黙々と見て廻った。
聖堂内も入ったのだが、まさしく名の通り聖堂だ。仏教の本堂や神道の神殿と同じ空気感が漂っていた。
この崇高な感じ。どうにも嫌いになれそうもない。


さぁ、高鳴る鼓動に身をゆだねて、先に述べたお寺へ向かった。
境内は綺麗に掃除をされていて、また、砂紋を見た途端にビリッと何かを感じた。
息を呑みたくなるような、乱れの無い線。これぞ禅寺だ。私も砂紋を引いた事があるのだが、なかなかあのようにはいかない。芸術的というよりも、この線を引いた方の生きる呼吸を感じた。
驚きながらも、本堂前で一礼。

なぜ緊張するかと言ったら、私の禅僧のイメージは『恐い人』や『怒られる』といった感じだからだろう。
深く、そして何度も深呼吸して、『お願いいたします!!』と大きな声を出した。
だが、再び静寂へ。
何度も声を掛けたが無反応だったので、やむなく鐘を叩いた。
その後、ぱたぱたと一人の女性が出てきて下さった。
面識もなく、また、連絡せずに訪ねた無礼をお詫びし、福住職さんがいらっしゃるかを尋ねたところ、残念ながら不在という事だ。
わざわざ福住職さんの携帯に電話をかけてまで、暖かい気遣いをして下さったのだが、残念だがこれも縁の内だと思い、お礼を言ってお寺を後にした。
いつかまた、寄らせて頂きたい。


続いて瑠璃光寺へ行き、どこか繊細さや優美な感覚を持つ五重の塔を見て、次はちょっと車を走らせた所にある常栄寺の雪舟庭園を堪能してきた。
ちなみに、瑠璃光寺は曹洞宗、常栄寺は臨済宗東福寺派の僧堂である。


今日は禅寺と縁があったようだ。

福住職さんとお会い出来なかったのが、なんとも心残りだ。
『怒られるかもしれない』とか、情けない事を考えながらも踏み込んだのは、そこから何かを学びたいと思ったからだろう。

他人の人生観を真剣になって怒る人は優しい人なのだ。

だからまた、勇気を出して怒られに行きたい。

折角、こんな愚僧に声を掛けて下さったのだし…





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最終更新日  2012年04月07日 20時05分09秒 コメント(8) | コメントを書く


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