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シングルな子育て♪
欲しかった赤ちゃん
そう思ったのはいつ頃からだっただろう・・・・。
たぶん25歳くらいからだったような気がする。
とても仲の良い友達に二人目の子供も出来て幸せそうな不陰気に惹かれていたんだと思う。
私は中学時代から友達に恵まれていたと思うけど、仲のいい友人たちと毎日飛び回って遊んでいた。
ほんとによく遊んだ。
親の心配などかえりみず好きなことを好きなだけやって過ごしていた。
中学1年生のころからスナックやクラブディスコ(当時はディスコが流行りだった^^;)で飲んだりしていた。
友人の母親の兄がよく連れて行ってくれたからだ。
当時はまだカラオケBOXが出始めたころでそんなに出回ってはいなかったのでスナックなどで歌を歌えることが楽しかった。
私は学生時代少しやんちゃだった。
小さいころから小児喘息で身体が弱いわたしをきっと母は疎ましく思っていたんだと思う。
『産まなきゃ良かった。』
そう言って殴られたたこともあった。
好きでこんな身体に生まれてきた訳じゃない。
産んでくれなんて頼んでない。
いつかわたしと同じ思いをさせてやる。
幼稚園くらいからそう思っていた。
中学生になったら絶対仕返ししてやる。
今思えばかなりひねくれた性格だけど、小さいころから我慢することばかりが多かったのでひねくれてしまったのだろう。
プールも駄目。遠足も具合が悪くて行かれないときが多かった。 激しく走ったりすれば発作がでるし、父が映画に連れて行くと言った日は必ず熱が出る。
「なんだお前はまた熱出したのかよ。」
連れて行ってもらえなくて悲しいのに、さらに追い討ちをかける言葉をかけられた。
その他もろもろ・・・・思い出すと悲しくなるので他は省いておこう。
とにかく家族が嫌いだったので中学に入ると家に帰ることがなくなり、友達の家に
入りびたりになってしまった。
その家のお母さんは(友人の母)はとても私をかわいがってくれた。
「あんたは本当にいい子だね。」
わたしがどんな格好をしていようと何をしてもそう言ってくれた。
おこずかいもくれたし、洋服も買ってくれた。
あの人のおかげで今明るく振舞えるような気がする。
私にとって母であり、大切な何でも言える友達なのです。
そんな大好きなあの人は2年前に他界しましたが・・・・・・。
あの人はよく言っていた。
「早くあんたたちの子供を抱っこしたいなぁ。」
私もわが子を抱いてもらいたかった。
そのことがとても悔やまれるがもうどうにもならない。
私はあの人の様な母親になりたいと思う。
やさしくて明るくて面白くて友達みたいに何でも言い合える親になりたい。
話がかなり飛んでしまったが、とにかく好きなことをやって過ごしてきた私は遊ぶ事にも疲れ仕事にも疲れて25歳くらいになったころから早く赤ちゃんが欲しいなぁと思い始めていた。
でもその頃は今の夫と付き合っていたが結婚はまだしていないのでまず、結婚がしたいと思っていた。
今の夫と同棲を始めて夫のまさかのリストラで転職を機に引っ越すこととなり今の地へ来て私はアルバイトをしていたが年金や税金を払うのがもったいないので、結婚することにした。
その時私の親とは絶縁状態で連絡を絶っていたので、内緒で籍を入れてしまった。
結婚したのが26歳の8月。
2月ころからこどもが欲しいと思いトライすることにした。
わたしは子作りをすればすぐに出来るものだと思っていた。
・・・なのに翌月生理が来た。
・・・ん?おかしいな。
その月もその次の月も出来そうな日を狙ったが生理は来た。
ひょっとしてこのままこどもが出来ないんじゃないか・・・・。
本格的に不妊症の人がこんな事を聞いたら怒るだろう。
だけどわたしは不安になった。
そして焦っていた。
夫はもう39歳。
今すぐこどもが出来ても子供が二十歳になるころ夫は60歳。
経済的にも苦しい。
私も30歳までには産んでおきたい。
夫があと5歳若かったらこんなに焦らなかったかもしれない。
子作りから4ヶ月たった6月に近所の産婦人科を訪れてみた。
内診台に上がって内診を受けた。
そして婦人体温計と基礎体温表を渡されて1ヶ月記録をつけてからフーナーテストをしましょうと言われた。
フーナーテストとは医師に指定された日の朝に夫婦生活をしてから3時間以内に病院に行き膣内を調べて元気な精子が沢山いるかどうか調べることらしい。
そんなのは嫌だと思った。
だったら夫を直接ここへ連れてきて夫の精子を直接調べればいいではないか、と思った。
私は基礎体温は付けることにしたが不妊治療のために病院に訪れることはなかった。
その少し前に母から連絡が来ていた。
私の兄に子供が産まれたことのお知らせだった。
勝手に入籍してからの私はすこし穏やかになっていた。
本来母の声を聞いただけでもイライラしていたが、不思議と久しぶりに聞いた母の声を素直に聞くことができた。
そして私も結婚したい人が居ると打ち明けた。(本とは結婚してたけど・・)
すぐに会わせなさい、と言うことで、夫を実家に連れていき、もちろん反対したところで私が聞き入れるわけがないので、すんなり認めてくれた。
婚姻届まで取りに行ってくれたようで証人の欄に判が押してあった。
私は心の中で思った。
ごめんすでに婚姻届は出しちゃった・・・・・。
それから度々母から電話があり、子供の話になると私は赤ちゃんが欲しいと思ってるけど出来にくいみたい、と打ち明けると私の夫の父がすでになくなっているので
青森のお墓参りになかなか行くことが出来ないなら仏壇を用意して拝みなさい、と言った。
そうすればお義父さんがきっと授けてくれるよ、と。
それが4月ごろ。
8月になって入籍してから1年がたった。
子作りにはトライし続けていたがやはりまだ授かることができなかった。
入籍1年の記念に結婚式を挙げることにした。
母たちも喜んで式の費用を出してくれた。
式はとっても地味で写真館のスタジオにセットで挙げるだけだった。
もちろん披露宴はなし。
私の両親と私と夫の友人2二人だけの全部で6人。
でも結婚した区切りとして、やって良かったと思う。
今思えばもっと色々計画して夫の親や親族も呼んで披露宴もやればよかったかなと思うけど・・・。
その1週間後には夫の会社のイベントでお台場の方の日の出桟橋から出るクルーザー‘シンフォニー‘でディナークルージングを楽しんだ。
とても素敵な結婚記念日を過ごすことができた。
翌月9月2日に夫と赤坂の豊川稲荷に行った。
インターネットで調べて赤ちゃんを授かることができるらしいとわかったからだ。
ついに妊娠?!
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