シングルな子育て♪

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出産を目前に



3月の終わりに夫が実家まで会いに来てくれて、江ノ島水族館に行くことになった。
出産はもう目前で妊娠してからもあんまり出かけた事もなく、子供が産まれたらしばらくはどこにも行けないので今のうちにどこかへ行きたいと思ったので私が誘ったのだ。
世間は春休みに入っていてかなり混雑していた。
駐車場も混んでいてかなり遠くのパーキングへ止めさせられて歩くのがかなり辛かった。
昔のくらげだらけの江ノ島水族館の面影はなく大きな水槽に色んな魚たちが泳いでいた。
とても疲れたけど気分転換にもなったし、行って良かった。
イルカのショーはあまりの混雑で残念ながら立ち見すら見ることもできなかった。
いつかまた息子が大きくなったらまた来よう。
息子を連れてきて喜ぶ姿を見るのが楽しみに思えた。


4月に入って臨月になり、ますますお腹は大きくなっていった。
病院に行くために歩いていてもおじいさんやおばあさんたちに追い越されるとショックだった。
もうどうにも身体の自由が利かない。
胃や内臓が大きなお腹に潰されて圧迫感があって苦しかったし気持ち悪くて常に胃が痛かったし、やはりたまに吐くことがあった。
立っても座っても横になっても何をしても苦しいのだ。
例えていうなら普通の人のお腹に10kgの米袋を乗せてくっつけている感じ。
重くて重くてしょうがない。
苦しすぎて夜もまったく眠れなくなった。
とゆうものの妊娠してから熟睡した試しがない。
10ヶ月間ちゃんと眠れないのに出産したらますます赤ちゃんの世話の為眠れなくなったら一体私はどうなってしまうんだろうと不安になった。
お腹の子は元気が良くてよくもぞもぞと動いていて胃を蹴られたりすると気持ちが悪くなったし痛かった。
一度横になると今度は起き上がるのがとても大変だった。
一人で足のつめを切ることや靴下を履くことなんてとても出来ない。
普段普通に暮らすことがあんなに幸せなことなんて知らなかった。
このお腹が軽くなったら思いっきり走り回りたい!!と思った。

出産で苦しむのは怖いけどもうこの際早く産まれて欲しいと思った。
どうせ近いうちに産むしかないのでだったらこんな苦しい思いを続けるくらいなら早く産まれてもらいた。
運動が陣痛を誘発すると聞いたので私は毎日犬の散歩をすることにした。

私の赤ちゃん、もうすぐ逢えるね。
あなたはどんな顔をして一体どんな声で泣くんだろう。
陣痛が痛いのは嫌だけどあなたに会えるためなら仕方無い。
ちゃんとうまくいきめるかとか色々不安はあるけどママはもう覚悟を決めたよ。
陣痛がどれほど痛いのかいっちょ味わってやろうではないか。
とにかく何の問題もなく無事に産まれてもらいたい。
無事に産まれてさえくれればママはどんなに苦しくてもがんばるから。
だから一緒にお産をがんばって乗り越えようね。

臨月に入ってからはいつ陣痛が来るのかと毎日ドキドキしていた。




陣痛





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