シングルな子育て♪

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続★陣痛


でもご飯も食べれるしテレビも見れる、まだまだ余裕があるみたい。

夜中になると出血が目立ってきた。前日の陣痛が初まり出した時も少し出血してたけどそれっきり止まっていたのだ。 これは確実に‘おしるし‘ってやつだな・・・と思った。

朝方4時ころ一人、8時ころにもう一人陣痛室にお腹の大きな妊婦が入院してきた。
陣痛室はベットが3台しかないので全部のベットが埋まってしまった。
私もかなりお腹が痛くなってきて間隔は6~8分程度になってきていた。
あとから来た二人も最初は余裕そうだったがあっとゆう間に痛みで苦しみ出して3人でうめき声を上げていた。
8時頃入院してきた人は経産婦だったらしくお産の進みも早いらしい。
11時くらいになると「痛い~~・・。」と泣きそうな声を出して隣の分娩台へと運ばれていき40分後くらいには赤ちゃんが産まれた。
続いてもう一人の妊婦も苦しそうにして呼吸法を促されながら分娩台に上がり1時間ほどで出産した。

立て続けの出産を目の当たりにして・・・やはり恐怖でまた私の陣痛は遠のいてしまった・・・。
・・・なんで?  なんであとから来た人たちがどんどん産んで行くの?
なんで私のお産は進んで行かないの?
もしかしたらずっとこの繰り返しで産めないんではないかとすら思えてくる。

出産への恐怖や不安でいっぱいになってきて涙が出てきた。
そこへ夫が会いにきた。
助産師さんも様子を見に来てどうしたの?と言ってきたので「私だけまだ産めないよ~~。」と言って泣いてしまった。
助産師さんは笑いながらお産は個人差があって一人一人進み方が違うんだからあせらなくても大丈夫よ~~気分転換にシャワーでも浴びといで。と言ってくれて夫もそうだよと笑っていた。
助産師さんは陣痛が遠のいている間は陣痛室にいなくても普通の入院室にいていいわよと言っていたけど私はシャワーを浴びて入院室に少しの間いてまたすぐに陣痛室に戻って行った。
入院室は出産を済ませたお母さんたちばかりなので産まれた赤ちゃんの話を聞いていたりするのが辛かった。
夜7時ころ夫に「どうせまだ産まれないから帰っていいよ。」と言うと本当に帰ってしまった。
・・・遠い自宅から来ているので仕方ないけど・・・。


入院して二日目の夜11時ころからようやく激しくお腹が痛くなってきた。
痛みの間隔は5分~1分くらいになっていた。
夜中は助産師さんは新生児室の赤ちゃんに付きっきりになってしまうため、ナースコールを押さないかぎり陣痛室には誰も来ないのだ。
激しい痛みに一人で耐えていた。
時には「う~~~・・・。」とか「あ~~~。」とか叫び声も出たけど誰も来てくれない。
朝までの時間がすごく長く感じた。
一体いつになったら産まれるんだろう・・・いつまで耐えればいいんだろう・・・。
朝5時頃ようやく助産師さんが様子を見にきた。
苦しむ私を見て「大丈夫?」と言うので、すでに6時間激しい痛みに耐えていた私は泣きながらもう我慢ができないからお腹を切って出して欲しい、と頼んだ。
助産師さんは困った顔をしながら「痛いのはしょうがないのよ・・・8時になったら先生がくるからちょっと相談してみましょう。」と言った。
本とに痛かった・・・。
痛くて汗がダラダラと出てきた。
例えて言うなら超大型の2つのペンチで左右の横からお腹をつかまれてねじ切られるような感じ。
陣痛が来ている間は「ヴ~~~・・・・。」と必死に耐えていた。

8時になって先生が来た。
祭日にも関わらず私の担当医だった。
私は泣きながら訴えた。
もう我慢の限界なのでお腹を切ってもらいたい、と。
先生は分娩監視装置などのはりの振れ方を見たりしながら
「お母さんも赤ちゃんも元気なので帝王切開は医学的にありえないです。リスクも大きいしね。初産婦の陣痛は30時間くらいまでは当たり前なんです。○○さんは入院してきた時は前駆陣痛だったのね。有効な陣痛は多分昨夜からだと思います。お産は順調に進んでいるんですよ。でもどうしてもというんなら陣痛促進剤を使いましょう。」
とゆうことになって朝9時から陣痛促進剤の点滴をすることになった。
促進剤を使うと聞いて私は‘ドキッ‘っとした。
こんなにこんなに痛いのにそんなの使ったらもっと痛くなるんでしょ・・?
・・・死んじゃうよ・・・・。
もう赤ちゃんなんていらないから誰か助けて・・・・。
ほんとに私はそう思ってしまった。




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