ホワイトな兄妹と初めて出会ったのは、1995年夏。
当時高校生だった私が夏休みのアルバイトで、近所のお花屋さんに通っていた時のことでした。
長い長い真っ直ぐな道の、この日がスタート地点だったのでしょう。
小さなダンボールに捨てられていた子犬は最初6ワン▽・w・▽
日が暮れて、残ったのは男の子1ワンと女の子1ワンのみでした。
そう、この子達が「との」と「ひめ」
先代わんこ幸君を亡くした悲しみからなかなか抜け出せずにいた我が家の面々。
そんな私達を不甲斐なく思った幸君が用意したのかな?
前触れもなく、突如としてやってきた出逢いでした。
保健所に連絡される前に、この子達が衰弱する前に、早くつれて帰らなければ!!
半泣きで家に電話した私を、父も母も何も言わずに迎えにきてくれました。
手には籐のバッグと、プラスチックのゴミ箱…(・_・?)
「ちょうどいい容れモンがなかったんや」
こういうところが、血のつながりを感じてしまう天然ボケのお父さん。
何だかんだでお世話の大半を押し付けられて、それでも笑っていたお母さん。
本当に、ありがとう。
照れくさくて言えないけど、命を大切にする貴方たちの子供に生まれてよかったと思っています。
…ま、多分一生口にしないかな(*/ε\*)
月日は流れ、幾度の季節が巡ったでしょうか。
あなた達は見る見る大きく、立派なワンコに成長してくれましたね♪(姉バカ)
二人並んで歩く姿に、道行く人がよく振り返りました。
「何ていう犬種ですか?」
お姉はね、そう聞かれるのが大好きだったの。
「雑種です。捨て犬だったんです。」
自信満々に答えて、相手の人が感心してくれるのが嬉しかったの。
雑種でも血統書付きの子でも、どちらも可愛いでしょ?
親犬がわからない、どう育つか分からないって一部で敬遠されている捨て犬だって素敵でしょ?
だからもし、そういうご縁があった時にはヨロシクお願いしますね(v'ー^)v☆
そんな気持ちを込めての広報活動(笑)に、あなた達は本当にふさわしい親善大使でした。
百年でも、二百年でも一緒にいたかった。
でも、生き物だもの。
…いつかは終わりがくるんだね。
10年が過ぎた秋、神様がとのを返して欲しいと言ってきました。
悲しくて、悲しくて、泣いて、泣いて、本当におかしくなりそうだったよ。
でも、それが自然の摂理。
しばらく前から病気を患って、苦しい思いをしていたとの。
ようやく自由になったんだ…と、考えられたのは随分経ってからだったね。
天国で心配かけていたでしょう? ごめんね、お姉弱くって。
…でも、強くなるから。
まだまだ神様から預かっているひ~ちゃんがいるし、猫っ娘たちやわかさんもいるもの。
とのとの約束、ちゃんと守るよ。
だから安心して、天国でのバカンス楽しんでいてね(~^O^)~♪
うん、見てて。 いつか再び会えるその時まで。
真っ直ぐ伸びるこの道の果てはきっと、あなた達に繋がっているはずだから。