月山そばの玉谷製麺所・スタッフブログ

月山そばの玉谷製麺所・スタッフブログ

Aug 28, 2009
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(2009.08.07記事参照) でも
大変好評な、「四季の月山シリーズ」。

おなじみ
「農業法人・大井沢農作業受託組合」澁谷昌邦さんから
届いたメールと写真をご紹介しちゃいますよー♪

今回は、8月に入り、本格的な夏山登山シーズンの真っ盛りの
月山の様子を送っていただきました!







相変わらずの天候不順のため、そば播きの作業ができません。
(※注1)


最後の耕うんと肥料散布が終わりいよいよそば播き開始…
と思ったところで、また雨が降ってきてしまいました。

お陰で、せっかく耕うんしたのに、また雑草が伸び出す畑も出てくる始末です。
耕うんしたあとで晴れれば、倒した雑草が枯れてくれるのですが、
雨が降ってしまうと倒したはずの雑草が、水を得てまた復活してしまうのです。

例年ですと、お盆前までに終わっているそば播きが、今後天候が順調に回復して、
しばらく晴れの日が続いたとしても、10日以上遅れてしまいそうです。
そば播きが遅れると、今年の作柄に影響する可能性もあるので、
頭の痛いところなのですが…。

週間予報によれば、お盆過ぎには天候が安定するようです。
どうあがいても、天候が回復するまで待つしかありませんので、
そば播きの様子の写真はしばらくお待ちください。
(※注2)



8月に入ってからというもの、毎日何かしら仕事があるのですが、
その合間の半日を利用したりして、相変わらず月山にも通っております。

最近では、先週末の土日、そして今日と行ってきました。
その様子を写真で紹介しますので、どうぞご覧ください。


この日(8月8日)は、お昼前にほうれん草の種播きの準備が終わったので、
12時頃から登り始めました。「ハクサンシャジン」と「トウヤクリンドウ」に会いたくて、
小雨は降っていたのですが、行くことにしました。


○ウメバチソウ



リフトを降りて登り口に、ウメバチソウが咲いていました。
梅鉢とは、家紋などで使われる意匠で、花の形がそれに似ているところから
名前がついたということです。
花だけを一見するとハクサンイチゲと似ていますが、
花の時期がハクサンイチゲに比べて遅い(8月)のと、
葉の形が丸いこと(ハクサンイチゲはパセリに似た葉をつける)などで、
見分けることができます。


○ハクサンシャジン



断続的に降る霧雨の中、一路山頂を目指しました。
目的の「ハクサンシャジン」と「トウヤクリンドウ」はどちらも山頂まで行かないと
見られないのです。この日は姥ヶ岳からの稜線沿いのルートを取り、
途中遅い昼食を食べながら、2時間弱で山頂に到着しました。

山頂では、期待通り満開のハクサンシャジンが出迎えてくれました。
ハクサンシャジンはツリガネニンジンが高山に適応した種類で、
釣り鐘のような紫色の花を咲かせます。
この時期の山頂付近では一面この花が咲き乱れます。


○ハクサンシャジン(白)



写真でもお分かりいただけると思いますが、花の色はかなり濃淡が見られます。
これは去年の撮影ですが、時には白い花まであります。
今年も同じ場所で白花を見つけましたが、残念ながらまだつぼみでした。


○トウヤクリンドウ



ご覧の通りの白いリンドウです。
以前紹介した「エゾノツガザクラ」などは、月山が南限とされますが、
このトウヤクリンドウは、逆に月山が北限とされる植物です。
ちなみに「リンドウ」という名前は、漢方薬の竜胆(りゅうたん)が
なまったものと言われます。
根を煎じたものが胃の薬になったようです。
ちなみに、ものすごく苦いそうで、同じように苦く、民間薬として用いられてきた
「熊の胆(くまのい)」よりも更に苦いことから、「竜胆」という名前がついたとも言われます。


○チングルマの穂(実)



帰りは牛首からまっすぐリフトの上駅まで下るコースを取りました。
途中、チングルマの穂に水滴がついて、何とも言えない美しい姿を見せてくれました。
以前にも紹介したと思いますが、チングルマは「花」、「実」、「紅葉」と
3回楽しめる植物と言われ、これはそのうちの「実」の状態ということになります。


4時過ぎに無事リフトの上駅に到着。本当は下りのリフトに乗るはずだったのですが、
実はこの日、リフトで登ってくる途中でサングラスを落としてしまったので、
リフトの係員の人にお願いして、リフトの下を歩いて下らせてもらうことにしました。
もちろん、サングラスを探すためですよ。
でも、残念ながら、誰かに拾われてしまったのか、サングラスは
見つけることができませんでした(涙)。

しかし、その代わり…というわけではないのですが、リフトの下に咲いている
エゾオヤマリンドウの写真を撮ることができました。


○エゾオヤマリンドウ



リフトの下は、スキー場のオープンに向けていち早く除雪されるので、
周辺より早く雪がなくなります。
そのためまわりに比べて、何週間か花の季節が早く巡り、
通常9月に入らないと見ることのできないエゾオヤマリンドウを、
この時期に見ることができるわけです。

このエゾオヤマリンドウは、以前紹介した「ミヤマリンドウ」や、
今回紹介した「トウヤクリンドウ」などと違い、皆さんがイメージする「リンドウ」に
近い姿をしているのではないでしょうか。

それもそのはず、切花などとして売られているリンドウは、
この「エゾオヤマリンドウ」を改良したものなのだそうです。




翌日(8月9日)は、以前に紹介した「大雪城(おおゆきしろ)」と呼ばれる雪渓まで
行きたくて登ったのですが、前日にも増しての悪天候で雷の心配もあり、
山頂までは行ったのですが、大雪城へは行かずに引き返してきました。
このような条件でしたので、残念ながらお見せできるような写真は撮れませんでした。

この日は、ケガで動けなくなった方がいて、救助のためにヘリが出動したようでした。
その方がそうだというわけではありませんが、
悪天候にかかわらず、雨具を持っていない方やスニーカーなどで
歩いている方が、かなり見受けられました。

月山は、天候さえよければ、軽装でもスニーカーでも、
特に問題なく登って帰ってこれる山なのですが、
ひとたび雨が降れば、状況は一変します。

体が濡れれば、体温を奪われて体力を消耗しますし、
岩場が濡れれば岩は滑りやすくなるので、スニーカーのような靴では
転倒したり、足首を捻ったりする危険があります。
また、風が吹いたり、霧が出て視界が悪くなったりすれば、更に状況は悪化します。

もちろん、完璧な装備なんてあり得ませんし、いざという時は、助けを呼ぶことも
必要ですが、せめて、上下分かれた雨具と、トレッキングシューズくらいの
装備は準備した上で、登って欲しいものですね。



Masakuni Shibuya(2009/8/13)




 ・文中(※注1)と(※注2)についての解説です。

  一連の記事をご覧頂いた方は既にご存知かと思いますが 
  本来8月中旬には終了するそば蒔きが、梅雨明けしないまま
  お盆を迎えてしまうという夏の天候不順の影響で、
  大幅に遅れてしまったのでした。
  こちらはそうした前後関係があっての表現となっております。  
  当時、ナガオカが澁谷さんに「そろそろ、そば畑の写真が欲しいですー(^^)」と
  厚かましくも無茶なお願いをしていた為に、わざわざ別のネタを
  送ってくださったのでした。いやはや、本当にご迷惑をお掛けいたしましたm(_ _)m





澁谷さんほど足繁く月山に行かれる方でも、
しっかりと装備を用意して行かれるんですねえ。

8月に入ると、沢山の観光客&登山客が月山にやって来ます。

月山リフト山頂駅からのコースは、順調であれば2時間もせずに
登頂出来てしまうらしいので、ご指摘のような軽装で、


悪天候や準備不十分の時には、「ひきかえす」という判断こそが
登山者に最も求められている要素なのかなあと思ってみたり。

「気軽さ」と「慎重さ」は、なかなか相容れないものかもしれませんが
月山が親しみやすい山であり続ける為には
山に登る我々人間の姿勢こそが、試されているような気がします。


しかし、送ってくださった写真の、これまた美しいこと。
ハクサンシャジンに水滴がキラキラ光って神秘的ですらありますね。

チングルマも以前までは「花」の状態であったのに
今ではもう「実」になっているところなどは
月山に「通う」人でなければ見られない貴重なショットですね。
素敵な夏山の写真、ありがとうございます!

今回澁谷さんに送っていただいた一連の写真と文章には
実は続きがありますので、こちらは前後編に分けてお届けです。
続きの部分もまた盛り沢山のボリュームで、後日UP致します。

どうぞお楽しみにお待ちくださいませ♪
ではでは!






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Last updated  Sep 18, 2009 11:49:04 AM
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