Welcome to tamutamu's HOME

Welcome to tamutamu's HOME

4月27日。病気発覚から三年(その二)



そう思ってから、それでもしばらくは仕事を続けていました。これからのこと、住む場所のこと、何も決まってはいませんでしたが、一ヶ月経っても気持ちは変わりませんでした。全く迷いがなかったかといわれると、そんなことはなく、ようやく慣れた仕事も、職場の先輩、後輩、同僚と離れるのも、「何もしない」ということへの不安もありましたが、それでも自分の中のどこかで休んだ方がいい、と思っていました。

結局、2004年の年末で、私は仕事を辞めることにし、退職届を提出しました。上司は、長期の休暇をとることや、配属替えなども提案してくれました。しかし、退院してからの復帰後のことを思い返すと、どうしても今より体が楽な状況になることはないと思い、申し訳ないと思いながらもその提案を断り、当初考えていたとおり、年末での退職を受理して頂きました。

「会社、辞めようと思うんだけど。」

親にそう打ち明けたのは、退職届を会社に提出する数週間前でした。退院後の会社復帰を強く勧められた過去の経緯もあったため、受け入れてもらえるかどうか自信がないままでしたが、意外にも親は私の話を受け入れてくれました。復帰後、だんだんと入院前と同じペースで仕事をするようになり、「無理も承知」な状況で仕事をしていた事を知っていたので、「しばらく休んでもいいんじゃないの?」と言ってくれ、私が実家に戻ることを逆に喜んでくれました。

こうして実家に戻り、2005年が始まり、もうすぐ半年が経ちます。この半年は、久しぶりにただただのんびりと生活し、仕事をしていた頃は時間にも気持ちにも余裕がなくて出来なかったことをいろいろとしています。




3年前、病気が発覚したとき、3年後の自分がどんな気持ちでどんな状況になっているかなんてとても想像できなかったし、あの日そんな余裕はもちろんありませんでした。でも、「病気が治ったら旅行に行って、あれもして、これもして、もう楽しく過ごそう!」と思ったことは覚えています。

今はその状況に近いのかもしれませんが、誰かに「自分に甘い」と言われたら、言い返せないような気持ちもあります。いろんなことを、病気のせいにしすぎなんじゃないか、と思うこともあります。今こうして休息をとっていることがいいことなのかどうか、ただの我が儘なんじゃないか、と思うこともあります。ただ、3年前の自分が今の自分をみても、「自分が決めたんでしょ?じゃあそれでいいんじゃない?」と言うような気もします。

病気が発覚したとき、もしかしたら、私の価値観や性格、モノの考え方、全てが変わるんじゃないかな?と思いました。でも3年経って振り返ってみると、基本的なところは、何も変わっていないことに気がつかされます。成長していない、ともいえるし、良くも悪くも「私」は何があっても「私」なんだな、とちょっとホッとする気持ちにもなります。

後2年。「完治」と言われる日の自分が、どんなところで、どんな生活をしているかはわかりませんが、きっとやっぱり根本的なところは変わっていないんだろうと思います。気持ちの変化や、迷いはたくさんあるけど、何をするにしても、「何かが出来る」ということの裏には、自分が生きているからということ、周りが自分を助けてくれているから、ということがあるというのを忘れる事がないようにだけしていけば、きっと自分は自分らしくいられるような気がしています。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: