■2008年9月16日■
バスティーユへ
案の上の時差ボケ。
朝5時に目が覚めてしまった。
当然のことながら外は真っ暗でございます。
今日は火曜日。
火曜日はルーブル美術館もオランジュリー美術館もお休み。
そーいや、今回のパリ旅行の発端となったのは「ベルばら」だ。
ベルばら縁の地も行っておかないといけないですね。
というワケで、メトロ8号線に乗り、バスティーユ広場へ。
パリの街は地下鉄がいろいろと走ってて、移動に便利。
10枚綴りのカルネ(carnet)と呼ばれる回数券を購入して移動。
この地は1789年7月14日、フランス革命でパリ市民がバスティーユ牢獄を襲撃したことで有名。
オスカルが命を落としたのもこの地でしたね・・・・しんみり。
ノートルダム寺院
ひとしきりしんみりした後は、シテ島にあるノートルダム寺院方面へ向かう。
最初はメトロで移動しようと思っていたんだけど、朝のひんやりとした空気がとても気持ちよく
セーヌ川沿いに歩いて移動することに。
その昔ノートルダム寺院を訪れた時は、さんざんイタリアで立派な建造物を見た後だったので
この手の建物にすっかり飽きておりました。
今回も、とりあえず外観だけ眺めて写真におさめて終了。
機会があったら後日またゆっくりと訪れましょう。
マリー・アントワネットの悲劇の地
今回、シテ島に向かった一番の目的は、マリー・アントワネットが命を落とすまで収監されていた、
コンシェルジュリーを訪れること。
ここはもともとは国王が執務を行なう場所だったそうですが、
14世紀ごろからは既に牢獄として使用されていたらしいです。
特に、フランス革命中は断頭台への入り口ってことで、4000人ぐらいの人々がここに収監され、
2600人ぐらいの人が処刑台へ送られたらしい。。。
マリー・アントワネットの独房が再現された部屋もありました。
再現された部屋にはろう人形の王妃もおりましたが、あまりにも切なくて
写真を撮るのはいけないような気がして、ただその光景を目に焼き付けてきました。
そのほか、断頭台に送られた人々の名前と職業などが書かれたパネルのお部屋もあり、
まさに沢山の人が命を落としたんだな・・・とますますしんみり。
オルセー美術館へ
しんみりとした気持ちでコンシェルジュリーを後にし、今度はオルセー美術館へ。
またまた、てくてくとセーヌ川沿いを歩いて移動。
オルセー美術館には「印象派」と呼ばれる芸術家たちの作品がおさめられております。
もともとこの建物は1900年のパリ万博にあわせて建設されたオルセー駅兼ホテルだったらしい。
ダーリンはこの、ヴィンテルハルターの「Madame Rimsky Korsakov」がすごーくお気に入りのようで、
しばしこの絵の前で立ち尽くしておりました。
わたしはアレクサンドル・カバネルの「ヴィーナスの誕生」にすっかり魅了されました。
モネの「睡蓮」と一緒に描かれているこの絵もやっぱりステキですね。
これ、美術の教科書に出てましたねー。
このゴッホの「L'eglise d'Auvers-sure-Oise, vue du chevet」(オーヴェルの教会)、
彼はこの絵を描いた2ヵ月後に自殺しているそうだ。
ひとしきり、げーじゅつ作品を鑑賞後、目指すは今日のランチ!
時間はお昼ちょっと前。
目指すラーメン屋はいずこに?!
すんごい楽しみにしていたのが、オペラ・ガルニエ界隈にあるラーメンやさん。
8年前にパリを訪れたときも立て続けに食べていた。
今回も3度はここでラーメンを食べるぞ!という気持ちまんまん。
それなのに・・・。
朝、ホテルを出るときにカンジンの地図を日本に忘れてきたことに気がついた。
ピンチ!
ってことで、このお店を教えてくれた、元ツアコンの親戚のおにーちゃん(今回の旅行も手配してくれた)に電話。
お店の名前すらうろ覚えだったので、お店の名前「ひぐま」と大体の場所をきいて確認。
ま、なんとかなるでしょう。
・・・・・・・・
それが、なんとかなるのに2時間以上もさまよってしまった・・・。
オペラ界隈は和食のお店も多いし、ラーメン屋も他にもいくつかある。
でも他のラーメン屋には行きたくない。
なのに見つからない。
やっとの思いで発見し、予定よりも2時間半遅いランチとなりました。
日本で食べる味噌ラーメンと比べると味はぐんと落ちますが、
まあ、こんなモンでしょう。
でも、もちっと修業が必要では・・・というのが率直な感想。
餃子は焼きたてではなく、明らかに保温してあったものだし、
ラーメンのスープはコクがナッシング。
まずくはないが、特別ウマくはない。
ランチタイムを過ぎた店内はまだ大混雑。
驚いたのは、お客さんの9割以上が欧米人だったことだ。(見た目)
日本人でごった返しているもんだと思ってたらそうではなかったのね。
ま、たまたまなのかもしんないけど。
何はともあれ、初心貫徹で、ラーメンを食すことができてよかった。
パレ・ロワイヤル経由で帰宅(?)
おそーいランチも終わり、なんだかとっても疲れちゃったので、
いったんホテルへ戻って休憩してから夜の街に繰り出そう!
ってことで、食後の散歩を兼ねてオペラからホテルまで徒歩で戻る。
ちょうど中間地点にあるパレ・ロワイヤルのお庭を散歩。
ここはベルばらで、国王の弟のオルレアン公が黒い騎士をかくまってましたね~。
今はとっても静かでのんびりした雰囲気。
寝過ごす
時差ぼけが治ってきたのか、飛行機での疲れがどっと出てきたのかどうかわからないが
午後5時過ぎにホテルについてひと休みするつもりが何故か爆睡。
目が覚めたら夜8時をとおに過ぎていた!
まさかそんなに寝ていたとは!
今からどっか遠くに繰り出すのはひじょーーーーに面倒くさい。
またホテルの近くをウロウロし、てきとーなイタメシやさんに入る。
お店は大混雑で、食事の写真を撮るのも忘れるほどの慌しさ。
ここではパスタとサラダをいただくが、これがまたうどんを食っているようなパスタの柔らかさ。
いや~、これをウマいと思っている欧州人がいるってゆーのが信じられない。
本場イタリア人が食ったら怒るんじゃないか・・・と心配してしまうほどだった。
なんでこのお店がこんなに混雑してるのかがフシギでたまらない。
たまたま私達がオーダーしたカルボナーラだけがまずかったんだろう、きっと。
ビールはウマかったな。
そしてまたホテルに戻り、ひとっ風呂浴びてとっとと就寝。
なんか疲れた1日だったなー。
~つづく~