Legendary Days

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フェイク!第十節


「なんで今日はこんな階段かけあがんねぇといけねぇんだよ・・・・」
愚痴をこぼしながら階段を上がっていると踊り場でどこかで会ったような感じの人とすれ違った。その人は夏だと言うのにちょっと厚着をしていて変な感じだった。
「こんばんは~。」
ゆうは挨拶をしたが相手は返す素振りもなく無言のまま降りていった
「なんだよあいつ。感じわりぃな。」
そう思いながら迅の家まで急いで駆け上がった。
家の前に着くと迅が立って待っていた。手にはさっき話していたメロンが冷たそうに袋の中に入っていた。
「おぅお疲れ!ハイこれ。」
「ども。じゃ!」
ゆうは立ち去ろうとするとさっきの事を思い出した。
「あのよ、ここになんか変な人住んでるか?夏なのに厚着してたりする人とか。」
「何だそれ?そんな不審者住んでねぇけど。何で。」
「さっき階段駆け上がってたらその厚着したやつにあってさ、挨拶しても返す素振りすら見せなくて。ちょっとウザかったから。」
ゆうは少し不機嫌な顔をした。
「う~~ん・・・・・そんなやつこのマンションに住んでねぇはずなんだけどな。あぶねぇやつもいるもんだな。」
「まぁな・・・・・・・でも俺そいつとどこかで会ったような気がしてさ。」
「厚着したやつと?!だったら普通分かるはずだろ?そんな不審なかっこうしてたら。」
「だよな。」
ゆうはそう言いつつも心の中の突っかかりが取れなかった。
「まぁいいか。じゃな!」
「おぅ!気をつけろよ!」
そう言うとゆうはまた階段を下りて自分の家へ帰っていった。さっきのやつの事を忘れられないまままた同じ道を歩いていた。
家に着くとやはり親はまだ帰ってきていなかった。
「汗かいたな・・・・・・シャワーでも浴びるか。」
ゆうは風呂場へ向かった。服を脱ぎ浴室に入った。シャワーを浴びていると遠くでドアが開く音がした。
「母さんが帰ってきたのか・・・・大変だな。」
そう思いながらシャワーを止め風呂から上がった。服を着替えて髪の毛を拭いた。台所へ行くと誰もいなかった。
「あれ母さん?自分の部屋か?」
ゆうは妙に嫌な感じがした。親の部屋は何度かしか見たことがなかった。部屋を開けてみると誰かがいた。

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