HAPPY BLUE(仮)

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緊急入院

病院に到着して受付に申し出るとすぐに 「待合室でお待ち下さい」と言われ待ってました。
すぐに看護婦さんが車椅子を押して走ってきてそれに乗りそのまま診察室へ。
すぐに内診台に上がり診察が始まりました。
エコーで映し出すと赤ちゃんは元気に心臓が動いてました。
このまま帝王切開で出して助けてあげられないか?と思ったが先生の言葉は無情にも
「厳しいですね、羊水がもう殆ど出ちゃってます。」
「子宮口がもう2センチくらい開いていて赤ちゃんの足が手に触れる」
私は以外にも冷静で「そうですか・・・」とだけ言いました。
内診台を降りるとカーテンの引いてある場所ですぐに入院着に着替えるように指示。
慌しくバタバタとしている看護婦さんに「早くして!」と怒られました。
(立ったままだと余計に羊水が流れ出てしまうからなようです)
着替えるとすぐにストレッチャーに乗せられ採血や尿道カテーテルを入れられて病室へと案内されました。
病室は2人部屋でもう1つのベッドはもうどなたか入院されてるようでした。
まもなくすると母と仕事を切り上げてきた旦那が入ってきました。
旦那は「大変だったな・・・でもお前のせいじゃないんだからな」と言ってくれちょっとだけ落ち着きました。
でもショックで頭があまり機能してなかったのでずっとボーっとしたままでした。
何度も看護婦さんが入れ替わり立ち代り来て点滴やら血圧なんかを確認しに来てちょっとイヤでした。
夕食を出されて自分がお腹が空いてる事に気が付き更にとっても嫌な気分でした。
「こんな事があってもお腹が空くなんて・・・」
カテーテルをしているので痛くて起き上がれない私に母が夕食を食べさせてくれましたが、ちょっと食べてリタイヤ。
カテーテルを入れられたなんて初めての体験だったけど本当にちょっと動くだけでも痛くて本当に辛かった。
面会時間は夜8時まででしたがあっという間に8時まわりました。
本当は不安で不安でずっと旦那に一緒に居て欲しかったけど「もう帰って良いよ」
寝たまま力なく手を振る私に2人とも心配そうな顔で帰って行きました。
2人が帰った後どうやってこの不安を紛らわそうかと思いTVをつけました。
でもやっぱり頭には全然入らない・・・。
羊水がなくとも赤ちゃんは元気なので蹴ったり動いたり相変らず。
「ごめんね苦しい思いさせて、もうそんなに動かなくっていいんだよ」
そんな風にしか思ってあげられない私はなんて無力なんだろうと悲しかった。
夜になってもウテメリン(子宮の収縮を抑える薬)と抗生剤の点滴をずっとしていたので看護婦さんは頻繁にやってきました。
カテーテルが痛くて全然眠れないのでクッションを足の間に挟んでもらいだいぶ楽になりました。
けど今度は熱が出てきて熱くて熱くて・・・。
これは抗生剤の量を増やしたらすぐに治まりました。
更に隣の人は陣痛が来ているらしく「フゥ~フゥ~」「痛い~」とずっと言っていたのも気になりました。
それが激しくなるとさすがに看護婦さんも気を使ってか「バタバタしてるからお部屋変えましょうか?」と言って部屋を移りました。
今度は3人部屋で私の他は誰も居ません「これなら眠れるかも?」
それでもやっぱりショックなのとなれない場所だったためか全然眠れませんでした。
1人の看護婦さんがそんな私にちょっと付き合ってくれて少し話をしました。
でも更に決定的にショックを受けるんだけどね・・・。
私が「赤ちゃん助からないんでしょうね?」と言ったら
「助けてあげたいのはやまやまなんだけど・・・ごめんね~もうちょっと週数がいってればすぐに大学病院に搬送して帝王切開してあげられたんだけど・・・」
「今の週数じゃ赤ちゃんが産まれてきたとしても生きられないんだ~・・・もし運良く生きてたとしても色んな障害がでて赤ちゃんをとっても苦しめちゃう事になるんだ」
多分ダメなんだろうなとは思っていたけど決定打をくらわされた!
色んな事を考えたら泣けてきた、けどそのうちウトウトとし始めて朝を迎えました。



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