タニス・リー

タニス・リー


とにかく翻訳されていない本が多いです
タニス・リー に限らず、海外文庫好きの人ならば
みんなこの欲求不満に覚えがあるのではないでしょうか?
タニス・リーも多分に漏れず
今頃 浅羽莢子さん(翻訳者) は何をしているのかな・・?
タニス・リー、イコール浅羽莢子さんの翻訳で育ってきたわたしだから
他の人の翻訳にはあんまり馴染めないです
是非浅羽さんには頑張ってもらいたいと勝手に思っているのです

そもそも浅羽さんを知ったのは ジョナサン・キャロル の翻訳でした

「月の骨」(創元推理文庫)
超がつくほど幸せな結婚(とわたしには思える)をした女性カレン
プロバスケットボールの選手である素敵な旦那様と
可愛い子供にも恵まれて幸せ全開な毎日
けれどもそんな彼女の夢の中に
不思議で奇妙で素敵な世界が入り込んできて
やがて彼女の現実世界にまで・・・という物語です

日常と非日常の、際どいくらいの境界上がキャロルの世界観であるみたいです
キャロルの世界に共通する、淡々と描かれていくあたりまえの日常に
唐突に、そして容赦なく非日常が入り込んでくる怖さには
とっても独特の恐怖感をわたしは覚えました(><)怖!
潜在意識の中で生まれる前から誰もが知っていて
でも誰も行きたくないと思っている不毛な世界がそこにあるようで

で、「月の骨」にわたしははまってしまい
まずジョナサン・キャロルを買い漁りました
(でも「月の骨」が一番良かった・・・次点に「死者の書」)
そして気づいたんです
わたしがジョナサン・キャロルに夢中になったのには
もちろん原作のジョナサン・キャロルが面白いということもあるけれど
翻訳者の力量もあるのではないかなと

それから書店に行って、本を眺めるときには
翻訳者の名前もチェックするようになりました

そして見つけたのが タニス・リー 「幻獣の書」 (角川ホラー文庫)でした
これにはわたし、恍惚としてしまいました(><)
だって素敵なんですもん
わたしは原文を読んだことはないので(英語読めない)
詳しいことがわかるわけではないけれども

中世の、堕落した架空の都パラデュスの雰囲気が、濃密に、仔細な筆致で描かれています
タニス・リーの魔術
そして浅羽さんの手腕(と推測する)
二つが溶けあって生まれる世界は超絶です
(to be continude・・)

ここまで読んでくださってありがとう
少し長かったでしょう?お疲れさまでした
ではでは

ちなみにタニス・リーのオフィシャルサイトは こちら です
でも英語です(><)わたしは読めない
何て書いてあるのか教えて欲しいです・・

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