ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」

はてしない物語
ミヒャエル・エンデ

いじめられっ子の弱虫の太った少年は、街角の古書店で一冊の本と出会います
本の不思議な引力に惹きつけられたその少年はそれを盗み
暗闇に包まれた、誰もいない学校の用具室で本をめくりはじめます
読み進めるうちに少年は、それがただの本ではないことに徐々に気付いていきます
本の中にある世界は実際にどこかに存在し
劣等感に満たされているこの少年に、あろう事か助けを求めているんです
その世界が存続するためには、どうしても少年の力が必要なんです
そしてその世界の人達を助けるためには、少年自身が本の中に入らなければなりません
でもいったいどうやって?

何度も何度も繰り返し読んだ本の1つ
ビロードの手触りの紅い表紙に、2色で綺麗に印刷されたページ
この中には私達の住んでいる世界と、
もう一つまったく違う不思議な世界がギュッと詰まっています
「こことは違う、別の世界にいってみたい」という
本を読むときの楽しみの1つを最大限に引き出してくれるのがこの本です

まだ読み終えたくない 
ページが残り少なくなっていくのが悲しい
登場するキャラクター達と別れるのが嫌になってしまう

「ネバーエンディングストーリー」
映画化もされましたね、たしか3回?
3つとも見ましたがやはり原作とは違ったものになっていました
ハリウッドの鋳型に押し込められてしまい
子供向けの楽しいエンターテインメントに改造されてしまったせいなのか
原作の謎や神秘を十分には映像化できていませんでした
ふとっちょのはずの少年が、スリムな可愛い美少年になってしまっていたし・・・
・・・映画と原作は別のものだと思えば良いのでしょうね

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