あたしはあたしの道をいく

2006.04.17
XML
カテゴリ: 色々あります
急なお別れが、ありました。

小さい頃から可愛がってもらって、
結婚してからはダーリンも(主に酒宴で)可愛がってもらい、
ずいぶんお世話になったおじさんでした。

墜落災害。
私も建設業界に居るので、この手の災害はよく聞きます。
未だに建設業は労働災害がとても多く、
その中でもトップは墜落災害です。

高所作業中の鳶さんが落っこちて即死、みたいなのまで。
私も現場がらみで何回か聞いたことがあります。

新聞記事もほんの10行くらいの小さいもので、
本当にありふれた事故なんだなって思うけど、
知ってる人が亡くなるって、辛い。
ましてそれが不慮の死。
ちょっと心の収まりがつかないままに、
土日は通夜・葬儀の手伝いに走り回りました。

だけど、残された家族は「心の収まりがつかない」どころじゃないよね。
通夜の手伝いにうかがったら、あたしの姿をみた長男坊主、
口の端をちょっと挙げて笑いかけました。

(まあ、実際10年くらい会ってないからこの場面でなければ普通なんだが)
だけど、彼はおじさんと一緒に仕事をしていて、その墜落現場を見てる。
その彼が、ちょっとはにかんで笑いかけるって……。
心中を思うと、言葉がありません。

印象的だったのは、墜落現場から往生まで立ち会っていた息子たちが

奥さんが唇を噛み締めながらも采配を振るっていて、
義理のお母様だけが身も世も無く号泣されている姿でした。

考えたくも無いけど、もし今、ダーリンが逝ってしまったら、
きっとあたしも同じなんだろうなあ。
母だけが、身も世もなく泣き叫んで、自分ひとりが悲しい顔をするのだろう。
あたしから悲しむ権利さえ取り上げてしまうだろう。
いやだいやだ、考えたくも無い。





あまりの突然のお別れに、ダーリンとしんみり話をしました。
「先に逝っちゃやだよ。
 置いていかれるのは嫌だからね。
 だけどまあ、どーしようもなくジジイになったら、先に逝ってもいいよ」
「おう。まあ、どーしようもなくババアになったら、先に逝っても良いぞ。
 オレは独りで伸び伸び峠攻めさせてもらうわ」
……オッサン、何歳っスか……orz






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.04.17 12:26:26
コメント(7) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: