あたしはあたしの道をいく

2007.01.18
XML
昨日、3歳の子どもが通りすがりの男に歩道橋から投げられる、

という理解しがたい事件があった。

4歳・2歳、という幼児をもつ一人の母親として、

この事件は冷や水を全身に浴びせかけられるほどの衝撃があったけれど、

もう少し色々なことが分かるまで、この事件自体については書かないことにして、

今回はこの事件をきっかけに父との間であったことを書く。



昨夜、帰宅したときのあたしはまだこの事件について何も知らなかった。

だから、このニュースを私に教えたのは、あたしの父。

父は事件について簡単に言った後で、重々しく言い足した。



 どんな人間が居るか分からんからな」



あたしは、この言葉に酷い不快感を覚えた。

相手が父で無く、事件にショックを受けた状態でなければ、

憤然と食って掛かっていたかもしれないくらいの、強い不快感。

神妙な顔で「ハイ」と言いながら、あたしはこの不快感の源を探った。



あたしは何故、こんな強い不快感を覚えるんだろう?

父の言葉に偏見が混じっているのが感じられて不快、というのとは違う。

他人を信用するな、的な発想が感じられて不快、というわけでもない。



あたしが感じたのは、強いコントロール。

「するな」という命令、干渉。

これが子どもに関わらない、あたし自身のことであれば、





もしこれを言ったのが会社の上司だったら、あたしは反発心を抱かないと思う。

にっこり笑って「ハイ」と受け取ることが出来ると思う。

だけど、父に対してはそれが出来ない。

あたしは強い反発心と不快感を覚える。



会社の人と、父。



会社の人からであれば、単なる親切だと受け取れて、

父からであれば、余計なおせっかいだと受け取ってしまう。

この差はどこにあるんだろう?



会社の人は、あたしをコントロールしない。

業務に関わる内容で指示を出す、という意味では確かにコントロールされているけれど、

それはあたしの生き方に関わるものではないし、あたしは反発心を抱かない。

親子に近いほど歳が離れているにもかかわらず、

あたしはビジネス社会に組み込まれ、一人前に扱ってもらえている。

経営者や労働者、働いてきた経験によって企業への貢献度は違うから、

経営者から見てあたしの働きが充分なものだとは言えないにしても、

一人前の社会人だという前提に立って、一人前の人間として扱ってもらえている。

もし、指示内容に問題があると思えば意見することが出来るし、

それを容れてもらうことが出来る。



もし、今回のような具体的に影響が無い、おせっかいレベルの話であっても、

その忠告をあたしが受け入れるか受け入れないかの選択を、

あたし自身が決定出来る余地が充分に残されている。

あたしはその忠告を受け流すことも出来るし、受け入れることも出来る。



父は違う。

実務的なレベルで指示を出すこともたまにはあるけれど、

基本的に関わるのは生き方、やり方に関わるようなもので、

父の要求と反していたからといって、具体的に父に悪影響があるものではない。

そして、父の要求におかしいと思うことがあっても、

それに意見することは出来ないし、異論を差し挟んでも容れてもらえることは無い。

……ということを、経験的にあたしは知っている。



そう、父は違うということを、あたしは経験的に知っている。

これまでのアレコレが、父はあたしに干渉する人だと定義付けている。

父はあたしをコントロールしようとする人だと、決め付けている。



もし、父がそのコントロールを手放したとしたら?

今回はたまたま異論を差し挟むような問題でないから、

あたしは父の要求をそのまま受け入れることになる。

父があたしに対するコントロールを手放すような出来事があったわけじゃないから、

父が変わるというのは単なる仮定に過ぎないけれど……

もし、それが実際に起こったとしたら、あたしはそれを受け入れられるだろうか?



あたしは、母にも父にも変わって欲しいと思っている。

あたしやあたしの子どもに対する態度を改めて欲しいと、強く思っている。

だけど、もし父や母が変わったとしても、

長い年月をかけて損なわれた両親に対する信頼感を、

あたしは多分、簡単には取り戻せない。



仮にあたしの願うとおりに父や母が変わったとしても、

あたしにとって辛い葛藤があるかもしれない。


☆★☆★☆★☆

楽天ブログの管理画面が今日から変わったようです。

慣れの問題だと思うのですが、とても扱いにくいです。

最新記事以外のところにいただくメッセージにしばらく気付かないかもしれません。

慣れるまで、ご容赦くださいませ……。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.01.18 12:17:23
コメント(1) | コメントを書く
[アダルトチルドレン] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: