あたしはあたしの道をいく

2007.01.26
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最近、お気に入りのマンガがこれ。


インターセクシャル、あるいは半陰陽、といわれる人たち。

略して、IS。



あたしたちは何気に、世の中には男と女しかいないと思ってる。

だけど、2000人に1人の割合で、ISの子が生まれる。



見た目は全く男性と変わらないのに、染色体に女性が混じる。

或いは逆に、女性と代わらないのに、染色体に男性が混じる。

両性具有的に、子宮も精巣も持っていて、男性とも女性とも言えない体になる。

……らしい。





不妊から半陰陽が分かり、錯乱した人の書き込みが印象的で、

無知ながらもとても重い問題なのだろうと、

「半陰陽」という言葉があたしの記憶に刻まれた。



あれから数年たって、やっぱりあの時の書き込みは記憶の端に残っていて、

読んだことも無い作者なのに、題名だけで惹かれて読んでみた。

読んだら本当に重い問題で、これを知らないで居た自分をバカだと思った。



あたしたちは、いくつものカテゴリーで支えられている。

その中でも、「女」というのは大きい意味づけになっているから、

これが定まらなかったり、意識と逆だったりって、

想像もつかないくらい大変なことなんだろうなあ、

と、あの錯乱したカキコミを見たときに思ったけれど、





性別が分からない、というだけで本人にとって大きな不安だろうに、

世間は無知で偏見に満ちている。

ISそのもので苦しんで、世間からの偏見に苦しんで。



実際、あたしはこうやってこのマンガを読んで知ったけど、

知らないままだったら、あたしも偏見の目を向けてると思う。



それって、どーゆーこと?

無神経な好奇の目を向けてるに、違いないと思う。

今のところ、知人が2千人に満たないせいか、

あるいは単にそこまで人間関係が築かれていないせいか、

ISだという人には会ったことがない。



でも、あたしはこれでも教職を目指していた人間で、

今は保育士を目指そうとしてる人間で、

友人・知人という枠を超えた人間関係を作る仕事に向かいたいと思ってる。

そういう職業に就く前に、このマンガに出会えたのは幸福なことだと思う。



このマンガ、1巻は成人ISのショートストーリーで、

2巻以降は1人の子どもの誕生から高校生までを描いている。

まだ未完なので、これから先も続くのだと思うのだけど、

現段階、7巻、高校生まで。



1巻はISという存在を知ってください、というテーマで書かれている。

2巻以降も、基本的にはそのスタンスなんだけれども、

次第に色んなエピソードが入ってくる。



本人のあるがままを受け入れることが出来ない母親。

親子関係の難しさ。不登校。頑なな学校。障害児。



とても、オススメ。



まあ……絵はイマイチ、好きじゃないですが(笑







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Last updated  2007.01.26 12:32:34 コメントを書く
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