あたしはあたしの道をいく

2008.01.29
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食品の裏側

すっごく、怖い本でした。

でも、とっても納得する本でした。



著者は以前、食品添加物の会社で働いていた人。

当時は食品添加物のすばらしさを喧伝する、トップセールスマンだったそう。

食品添加物は、昨今、様々なものに使われています。

味でも、見た目でも、保存でも、価格でも、食品添加物は大活躍。

まさに、魔法の粉。



安い肉で、美味しいミートボールが出来る。

低質な肉で、美味しいハムが出来る。



シャキシャキ感が嬉しいサラダも。

健康志向の煮物タップリ、幕の内弁当も。

絶妙な味が難しいはずの、ラーメンも。

コシが命の、うどんも。

食品添加物で、簡単に実現されちゃう。



私たちは、確かにその絶大な恩恵を蒙ってるのよね。

コンビニやスーパーで、お弁当を手軽に調達できるのも有難いことだし、

特売チラシに載ってる食品のおかげで、料理が手軽で安価に出来る。

特売日には100円で売られる、餃子やミートボール、

家で作れないワケじゃないけど、大変じゃない。

ついつい、手が伸びちゃうのよね。





この本を読み上げた翌日の土曜日。

催し物に参加して、昼食を用意できなかったので、コンビニ弁当を食べました。

子どもたちも、それぞれ自分のお弁当を選んで、食べました。

それで、しっかりもたれました。

子どもも、食が進みませんでした。





独身で一人暮らしをしてたときも、2日連続コンビニ弁当を食べるのはキツかったし、

妊娠中はつわりの期間を過ぎても、嚥下するのが辛かった。

最近だってたまに食べてたけど、そういえば食後は気持ちが悪いことが多い。

今回は、そんなアレコレが、体の拒否反応のような気がして、

いつもにも増して気持ちが悪く、途中からは吐き気との戦いだった。



食べ物を粗末にしたくないから、なんとか全部掻きこんだけど、

大盛りパスタ一品きりのあたしのお弁当はまだマシで、

ハナコの小さめの幕の内に大苦戦した。

そういえば、あたし、いつもおかずの多いお弁当を買ってる。

で、それで気持ちが悪くなるんだわ……。



いつもは、ちゃんと全部食べなさいって言うんだけど、今回はとてもいえなかった。

チャイニーズシンドロームって言うのかしら。

夕方までムカムカして、晩御飯のしたくをするのが辛かった。



これが、添加物。



すっごく、納得しました。

身をもって、納得しました。

食品添加物は、体に悪いから止めなさい、って声高に避難するだけの本じゃないです。

ちゃんと、その恩恵にも触れてる。



それに、添加物それ自体の功罪だけじゃなくて、

添加物が求められる社会についても触れられているし、

食品業界のオープンでない体質についても触れられているし、

添加物によって失う食文化についても触れられている。



怖い本だったけど、とってもオススメ。

もうちょっと食について考えてみたいって、思った。








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Last updated  2008.01.29 12:37:31
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