あたしはあたしの道をいく

2008.09.22
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カテゴリ: 本@浅田次郎

オー・マイ・ガアッ!

久しぶりの、浅田次郎。



浅田次郎がかなりのラスベガス狂だということは、何かのエッセイで読んだ。

年に2回か3回は、かならず行くのだそうだ。

浅田次郎というひと、カナリの賭け事好きみたい。

競馬ファンで、競馬に関する著作もあるし、

『プリズン・ホテル』にも、賭博の記述がある。

あと、記述だけなら他の短編にも在るような気がする。



けど、この『オー・マイ・ガアッ』は、ラスベガス一色。



語り手は浅田次郎本人かと思われる、小説家。



賭け事のさっぱり分からない私でも、行きたくなっちゃうし、

旦那さんに「行って来い!!!」と言いたくなる。



でもね、ラスベガス考だけに収まりきらないのが、浅田次郎。



『シェエラザード』を、思い出した。

『日輪の遺産』も、思い出した。

戦後の日本が、どう復興してきたか。

そこに、アメリカがどう関わってきたか。

日本は、どういう軌跡を辿ってきたのか。

浅田次郎は、独自の人生哲学を交えて書く。



面白い。



浅田次郎小説では、やたら泣かせようとしてくるイメージが強いけど、



泣きが大きな特色の浅田小説にしては、異色だろう。

でも、背筋は伸びる。

そして、自分の人生を考える。



お気楽極楽に過ごせば、ただ無為に流れていくのも人生。

自分で掴み取ろうとすれば、努力した分だけ己のものになるのも人生。




自分の人生だもの、自分で切り開きたいよね。

誰に誇るためでもなく、自分のために。









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Last updated  2008.09.22 12:35:58
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