たっきーの風

たっきーの風

楽天イーグルス・マー君


スポニチアネックス 7月2日(火)8時2分配信



開幕10連勝中の田中
 楽天・田中将大投手(24)が順調に勝ち星を積み上げている。6月25日の西武戦では球団初の開幕10連勝を記録。自己最多となる20勝の大台も十分狙えるペースだ。「負けないエース」の投球にデータで迫ってみた。

 田中の真骨頂はピンチを招いても動じないところだ。今季走者なしでの被打率は・218。それが走者得点圏では・179、満塁に限ると12打数無安打で与四死球ゼロと苦境になるほど力を発揮する。

 三振の奪い方も田中らしく今季走者なしでは225打数で47個。4・79打数に1個の割合が、走者得点圏では3・36打数、満塁では2・00打数に1個と状況に応じシフトアップ。ここぞの場面で奪えるあたりに自信のマウンドさばきがうかがえる。田中は入団1年目から昨季まで全て規定投球回に達し、敗戦は7、7、6、6、5、4と6年連続1桁台に抑えている。規定投球回に到達して6年連続1桁敗戦は他に06~11年のダルビッシュ(日)がいるだけ。今季、田中が7年連続の新記録を達成することは間違いないだろう。また、勝利数は11、9、15、11、19、10と昨季までは奇数年が通算45勝で偶数年は30勝と隔年で活躍。今季も法則通り?の流れになっている。

 過去6シーズンの成績を開幕からシーズン中間点の72試合目までと73試合目から閉幕までに分けると極端な息切れはない。特に星野監督が就任した11年以降は、ほぼ横ばいで失速の心配は少ない。シーズン20勝以上は08年岩隈(楽)の21勝が最後。田中に20勝投手の勲章が加わるか、今後の投球に注目だ。



田中将大、苦悩が導くさらなる“高み”
いざ開幕10連勝へ!ベースボール・タイムズ2013年6月25日 12:32

開幕から連勝街道も表情は冴えず

今季開幕から9連勝と好調の田中将大だが、内容には満足せず。味方打線の援護があってこその結果との思いもあるようだ【写真は共同】 今季開幕から9連勝、防御率1.57。東北楽天のエース・田中将大が、素晴らしい成績を残している。数字だけを見れば過去最高のシーズンを過ごしているが――結果とは裏腹に、試合後の田中の表情は冴えない。それを象徴するのが、今季初の完封勝利を挙げた6月16日の阪神戦(Kスタ宮城)。試合終了後、記者陣より「今日の自己採点は?」と問われた時だった。

「この表情を見てもらえれば分かると思います」

 会見当初からぶぜんとしていた田中の表情がさらに険しくなった。阪神の大型ルーキー・藤浪晋太郎投手との投げ合いとなった一戦。結果は完封もピンチが多く、2回に簡単に連打を許した後にバント処理を誤って無死満塁。8回にも2死から2四球などで2度目の満塁のピンチを背負った。だが、田中はそこから表情を変えてスイッチを入れると、2回の場面では三振と2つの内野ライナー。8回のピンチでも阪神の4番・マートンを力でショートゴロに仕留めた。

「8回はフォアボールから苦しいピッチングになってしまって。『1点はオッケー』という気持ちは持ちたくないので。絶対ゼロに抑えるという気持ちが良い方向に向かっているんだと思います」
 少しバツが悪そうに答えた田中。結果は良くても、内容に不満。この阪神戦は今季の田中将大を象徴する一戦だった。
精神的支えとなった打線の援護
 阪神戦前日の15日、田中は今季の自身の出来についてこう答えている。
「勝ててはいますけど、毎回、野手のみなさんに助けられていますし、連勝についても新聞で投球内容を見ている方なら分かっていると思いますよ」
 少し自虐的ともとれるが、内容に満足してない田中にとっては「みなさんに助けられて……」というのが本音なのだろう。

 今季開幕時、田中の状態は良くなかった。日本代表のエースとして期待されたWBCで、大会公式球への順応に苦慮し、結果、内容ともに不本意なものとなった。さらに、開幕前に日本の公式球で十分な投げ込みを行うことができず、納得のいかないままに開幕を迎えることになった。
 事実、シーズン序盤の4月、田中はマウンド上でイラつきを見せることが多かった。だが、そのイラつきをよそに、4月は4試合に先発して3勝を挙げ、防御率も1.86と上々の成績を残した。

 特筆すべきは田中の登板時の打線の援護だった。4月の4戦で味方が奪った得点は31得点。実に、1試合平均8点に迫ろうかという数字である。調子が悪くても悪いなりに試合を作る田中の底力は評価すべきだが、田中自身が「打線が点を取ってくれて、気持ちを楽にして投げることができた」と語るように、味方打線の援護が不調の田中を精神的に支えたのは間違いないだろう。

満塁の場面で発揮されるエースの真価

オールスター戦にファン投票で選出された田中。人気、実力ともに着実に歩みを進めている【写真は共同】 チームのエース。上述の「悪いなりにも試合を作る」ことこそ、エースに求められる最も重要な役割と言える。田中は、今季ここまで登板した12試合すべてで3失点以内に抑え、その役割を見事に果たしている。その秘密はどこにあるのか。

 現在、田中は24日終了時点でリーグ2位の防御率1.57を誇るが、今季は本人の不満顔が表す通り、簡単に連打を許してピンチを迎える場面が多く見られる。しかし、田中はここから崩れない。今季、田中は実に12度の満塁機を作られている。ここまで12試合に登板しているので、実に1試合1回のペースとなるが、驚くのはその満塁機の被打率が0割0分0厘であるということ。つまり、12度の満塁機で1本のヒットも許していないのだ。

 3日の中日戦(Kスタ宮城)では、1点リードで迎えた9回表に3連打を浴びて同点とされると、さらに敬遠気味の四球で無死満塁。だが、この絶体絶命の大ピンチに、マウンド上の背番号18は、まさに鬼の形相。藤井淳志、堂上直倫を連続で空振り三振に仕留めると、最後は小田幸平をファーストゴロに打ち取って小さくガッツポーズ。チームのサヨナラ勝ちへとつなげた。

 数々の満塁のピンチを切り抜けてきたエースに、星野仙一監督は目を細める。

「満塁の場面は一生懸命投げて、それ以外は力を抜いてというか余裕を持って投げられていたね」

 試合の流れや自身の調子に合わせながらペース配分をし、ここぞという場面でトップギアに上げて、バッターを力でねじ伏せる。今季の田中が負けない理由はここにあるだろう。ただ力むのとは違う。ギアを上げる――言葉で言うのは簡単だが、実行するのは非常に難しい。それを田中はできる。ピンチの時ほど真価を発揮するのだ。

 エースが目いっぱいのピッチングで真価を発揮した後、チームにはチャンスが訪れる。これは決して偶然ではなく、田中が自らの投球によってもたらしていると言っても過言ではないだろう。“ピンチの後にはチャンスあり”。こうして、エースと打線が互いに与えるリズムによって生まれた相乗効果が、田中の開幕から12試合負けなし、9連勝という結果につながっているのだ。
メジャー挑戦も視野 高まる期待
「負けない絶対的エース」として苦悩しながらも結果を残し続けている田中。開幕前に壁にぶつかり、自らが思うような球を投げられなかったことが、逆にエースとしての彼をより高みへと導いているように思える。5月は4勝で月間MVPを受賞し、6月はここまで3試合で失点わずか1。現在16イニング無失点中と絶好調だ。それでも田中は、結果に満足せず、自分に厳しく、より高いレベルを求め続けている。

 近い将来のメジャー挑戦を表明している田中。24日に発表されたオールスターにもファン投票で選出され、人気、実力ともに着実に“高み”への歩みを進めているその姿に、夢の舞台で活躍する田中将大を一日も早く見てみたいという思いを抱かざるをえない。しかし、田中が“高み”へ上がれば上がるほど、Kスタ宮城のマウンドに立つ「マー君」を見られなくなる可能性が高くなるのかと思うと、どこか複雑な気持ちでいっぱいである。

<了>

(佐藤哲也/ベースボール・タイムズ)




2011.11.14

楽天マー君、沢村賞初受賞!

今季27試合に登板。19勝5敗の成績を挙げ、最多勝のほか、最優秀防御率(1・27)

最優秀投手(最高勝率=・792)のタイトルを獲得した。



2011.10.22

パリーグのタイトル決定!マー君三冠

投手部門では、最多勝はソフトバンク・ホールトンと楽天・マー君が19勝でともに初受賞。
(完投数ではダントツのマー君だから、一等賞だね)

最高防御率は楽天・マー君で、パ歴代2位の1・27で初受賞。

最優秀投手(最高勝率)は楽天・マー君の7割9分2厘で初受賞。今季、プロ5年目で初タイトルを獲得したマー君が、三冠を達成した。



2011.10.16

 ☆楽天マー君が2試合連続、今季6度目の完封勝利でハーラー単独トップに立つ19勝目  

  防御率を1・27とした。

  防御率1・27はパ・リーグでは1956年、稲尾和久(西鉄)の1・06に次ぐ、歴代2位


2011.10.8

 ☆楽天マー君が9回を投げ切り、完封でハーラートップの18勝目。ダル君を追い抜きました☆

  トップを走る防御率は1.33とした。これも一等賞!


2011.10.1

 ☆パ3部門でトップ☆  楽天・マー君が8回2失点で今季17勝目をマーク。

勝利数、勝率(・773)でダルビッシュ(日)に並び、防御率(1・38)も合わせてパ3部門でトップ


2011.8.27  

祝!!!  東北楽天イーグルス  マー君

   対ソフトバンク  18奪三振にて完封勝利

                     ☆歴代2位の記録

 (ソフトバンクは18三振を奪われ、49年ぶりに球団の三振記録を更新する不名誉。
  これまでは南海時代の1962年の阪急戦で喫した17が最多だったそうな。)

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: