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カテゴリ: Book Review
「不眠症」(スティーヴン・キング、文藝春秋)を読む。

退職し妻に先立たれた老主人公が不眠症(早朝覚醒)に苛まれる。一方で彼は、妊娠中絶反対を唱える過激派に対抗するフェミニスト団体のリーダーに指名される。

前半では老主人公が不眠症という内なる敵に戦いを挑み、後半ではそこにスーパーナチュラルな要素が加わって不眠症の原因が明らかになるとともに、過激派との戦いも激化するというスパイラルに飲み込まれていく。こういう人間の正気と狂気の境目を描かせたらキングの右に出る者はいないといっていいだろう。

もちろんこの作品も、巨作「ダーク・タワー」と関連している。というより、本作自体がダーク・タワーの一部で起きていることといっていいだろう。何せ下巻の表紙はダーク・タワーそのものなのだから。

また、ダーク・タワー以外の作品とのつながりとしては、「IT」の給水塔や「ペット・セマタリー」のゲージの名前が登場する。

タイトルからして秋の夜長に読むのには持って来いの一作である。





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Last updated  2009.11.11 19:12:23
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