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2019.06.20

外出先から利用する無線LANルーターのUSBストレージ

カテゴリ： Tips!

■外出先から利用する無線LANルーターのUSBストレージ

　外出先から、自宅の無線LANルーターに接続したUSBメモリを利用できれば、パーソナルクラウドストレージのような使い方ができるので、とても便利です。月々の利用料も不要です。

　以下は、NECのAterm WG2600HP2でのUSBストレージ共有の例です。
　無線LANルーターにUSBメモリを接続して利用する方法については、「  ■無線LANルーターのUSBポートの活用・・・超簡単ファイル共有  」に記載しています。
　  NECのAterm WG2600HP2説明ページはこちら。 

無線LANルーターに接続したUSBメモリに外出先から アクセスできるようにするためには、「 USBファイルHTTP公開機能」の設定を行う必要があります。
セキュリティー上、IDとパスワードの設定、管理をしっかりとしておく必要があるのと、秘密にしたい内容を含むファイルは保存しないようにするのがよいと思います。 なお、 外出先から利用するためには、固定IP契約かダイナミックDNSサービスの利用が必要です
設定が済めば、外出先のパソコンやスマホ・タブレットのブラウザで、「http://固定IP（あるいはダイナミックDNS対応のドメイン名）：15789」を入力するだけで、USBストレージにアクセスできます。
　自宅内でブラウザからアクセスする場合は、「http://ルーターのLAN側IPアドレス（192.168.＊.＊のようなアドレス）：15789」でアクセスできます。
　iphoneのブラウザでアクセスした場合は、ファイルのダウンロードと削除ができますが、ファイルのアップロードには対応していませんでした。パソコンからブラウザでアクセスした場合は、ファイルのアップロードも可能です。
　外から利用しない場合は、「USBファイルHTTP公開」の設定が「オフ」になっていることを確認しておきましょう。

固定IPかダイナミックDNSが必要
　外出先からアクセスするときには、自宅の無線LANルーターのWAN側のIPアドレスを利用しますが、固定のIPアドレスの契約をしていないと、IPアドレスはルーターの再起動などの際に変わってしまいます。固定IP契約がなければ、IPアドレスは固定ではないということになります。この住所不定の問題を解決する方法として、ダイナミックDNSという仕組みがあります。無線LANルーターのWAN側のIPアドレスが変化しても、同一のドメイン名によるアクセスを維持できる仕組みです。

　ダイナミックDNSサービスには、有料のものも無料のものもありますが、無料サービスの一つとして、ソニーのロケーションフリーのベースステーションのダイナミックDNSサービスを利用する方法があります。このサービスもずっと続くのかどうかはわかりません。突然、サービスが終了する可能性もありますが、ロケフリのダイナミックDNSサービスは無料で利用できます。
　ソニーのロケーションフリーベースステーション（ LF-PK20 や米国版の LF-V30 ）は、生産終了なので、中古品や新古品を購入するしかありません。5000円以下で購入できる場合があるので、自宅内でレコーダーの出力をPSPやパソコンで見たいといった目的があって、ついでにダイナミックDNSサービスを試すために入手するというのもよいかもしれません。なお、パソコンでロケフリの視聴をする場合は、別売りの専用ソフト（ LFA-PC20 )も入手する必要があります。 LFA-PC20は、Windows10でも動作します 。型番がまぎらわしいですが、末尾に「0」がない、専用ソフトの「 LFA-PC2 」はWindowsXP対応で、Windows7,8.1,10では使えないので注意が必要です。
　ロケーションフリーのベースステーションの詳細設定画面に表示される「ドメイン名」がダイナミックDNSに対応しています。「ダイナミックDNS自動更新」は有効にしておきます。とにかく無料なので、使える間は活用するのがよいのではないでしょうか。

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▼ソニーの LF-PK20のダイナミックDNS機能も活用できます。