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自転車が視界に飛び込んできた。
歩道を歩く私に
まっすぐ向かって。触れる寸前まで。
まったく減速せずに走り去る。
その2時間後、
暗い夜道、角を曲がると
ライトをつけず自転車が
私へ直進してくる。
立ち止まる暇もない間に。
物事は、走り去る。
ひとり残された私は
起きことが現実かどうか
確信がもてないまま
そのまま立ち尽くす。
触れた感触も
キズも何もなく
見えた映像がただ、
ぼんやりとただよう。
急に
見慣れたはずの風景が
くっきり、目に。
夜なのに
雲の流れがよく見えて
急に
ああ、
生かされてるな、と
こみ上げる。
ありがとうが、じわじわと
わき起こる。
雲はただ
風に吹かれてながれてゆく。
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