絶望の中の光 希望の中の闇

絶望の中の光 希望の中の闇

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錬金術は架空の魔法ではなく、ヨーロッパからアジアにわたって広い範囲で研究されてきた学問です。
ここではなかでもヨーロッパの錬金術に絞って、いったいそれが何を目指し、どのような成果をあげてきたかを書いていきます。

●錬金術って何?
錬金術は、文字だけを見れば、金を練る術だ。
鉛や錫といった価値の低い金属を、金に変える
―――錬金術に対する一般的な考え方はこんものではないのだろうか?
だが金を作るのは、錬金術のごく表面的な一部にすぎない。
ヨーロッパ錬金術が目指した目標は、もっと、遠い先にある。

●錬金術はどのように生まれたのか
錬金術は英語でAlchemy(アルケミー)と書く。
語源はアラビア語とされている。
もっとも、中国語がアラビア語に取り入れられ、それが
ヨーロッパに伝わったのだとする説もあって、正確なところは
よくわかっていない。
いずれにせよ、ヨーロッパの錬金術に関する資料は、古代ギリシアや
エジプトの時代までさかのぼる。
当時は金属や織物に色をつけたりする技術が研究されていて、
それらの具体的な方法をまとめた書物が残されているのだ。
しかし織物を染めるなんことは、普通の家庭でも行われていた。
記録にこそ残ってはいないが、そういった[主婦の知恵」こそが、
錬金術の創成期を形作っていたといえるだろう。

知識の錬金術師の錬金術講座は今日はここまで、続きはまた今度お話するとしよう。


知識の錬金術師の錬金術講座その2

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