マーガリンについて 


南カリフォルニア薬科大学教授(分子薬理学)で『抗酸化の父』といわれています。

 最も主要な科学的組織、国際フリーラジカル学会会長などを歴任、フリーラジカル研究をリードしているパイオニアです。
 この本は70冊といわれる著書の内、唯一一般市民向けに書かれているものだそうです。ここには、病気を予防して寿命を引き延ばす鍵は、「体内の抗酸化物の正常な濃度とバランスを保つ」という簡単なこと。だと明快に書かれていました。

 今日は、マイナスしたいことの内、あまり知られていないマーガリンなどについての情報です。

         マーガリン・精製油の恐怖

1)アメリカの規制

 マーガリンが身体に良いという古い誤った情報がそのまま残っていて喜んで愛用
している国は先進国で日本だけで、北欧では発売禁止になっているそうです。
 米食品医薬品局(FDA)は2003年7月9日、マーガリンやスナック類などに含まれる「トランス型脂肪酸」をとり過ぎると健康を損なう恐れがあるとして、
食品メーカーに同脂肪酸を含む食品について表示を義務づけると発表しました。
 トランス型脂肪酸は液状の油である不飽和脂肪酸に水素添加という化学処理を
施して固形化させた油の総称です。
 マーガリン、ショートニングや一部の食用油、スナック類などに含まれています。

 トランス型脂肪酸を食べ過ぎると、心筋梗塞などの原因となる動脈硬化が加速
するとされる。FDAのマクレラン局長は表示を義務づけることによって消費者は
健康に良い食品を選びやすくなるため、「心臓病による死者を年に500人程度
減らすことができるだろう」と強調しています。

2)マーガリンやショートニングはなぜ固形か

 植物性マーガリン・ソフトマーガリン・植物性ショートニング、これらは常温で固形です。バターなどは動物性の脂肪で常温でも固まりやすいですが、本来100%植物油であるマーガリンやショートニングがなぜ固まるのか、なぜ常温で溶けないのか、今まで考えてもみなかったことです。植物油を固体にする技術をフランスの科学者サバジェが発見し、1909年に暑い日でも簡単に溶けない、ショートニングを綿種でアメリカが作り出しました。このマーガリンになる不思議な商品は、窓際に何年おいてもカビも生えないし、虫が卵を産みつけもせず、ねずみやゴキブリも食べません。

「健康によい」と売られている、ソフトマーガリン・植物性マーガリンなどなぜカビも生えない・ゴキブリも食べないのか? この理由が、1990年オランダの研究者たちの研究で発表されてから、さあ大変となってきたのです。

 簡単にいいますと、実は市販され私達がこの70年間使い続けてきた油の精製の
仕方にも注目しなければ・・・それが原因だったのです!

 ヨーロッパやアメリカ・カナダでノートランス油・ノートランスマーガリンと流れが大変化しだした「NOートランス」への時代。
「トランス脂肪」とは「異変脂肪」とも「プラスチック脂肪」という学者がいます
が、精製された油やマーガリン・ショートニングは本来自然界にない「狂った脂肪」を長持ちさせるため水素化合処理という強引な化学処理で生まれ、この地球で一挙に市場を支配した「異変脂肪」ということだったそうです。

 これが生まれてから、この90年間油の業界と学者や心臓学会やFDA(連邦政府
食品医薬局)との戦いの90年でもありました。

 さて21世紀、この油の精製、トランス脂肪の間題はフロンガスやダイオキシンの環境間題と同じく「食用油と健康」のテーマで大論争テーマとなっていくでしょう。マーガリンがテレビ宣伝しなくなって久しいですが、メーカーは気がついて宣伝をやめただけで売り続けています。

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