空気って重いの


1.空気って重いの

子供たちが毎日学校の行き帰りや遊んでいる時、そして、ぐっすりと寝ているときでも、吸ったり吐いたり(これを呼吸といいます)しているのが空気です。空気には、色がなく味もしないしにおいもほとんどありません。
それに、手に触れて確かめることもできないので、誰にも空気の重さなど感じられないのです。それは、人間の体の中には、空気を押し返す力(反作用の力といいます)があるからなのです。空気は、本当はとても重い物体だということを、16世紀に発見したえらい自然科学者がいました。その人は、ガリレオ・ガリレイさんです。そして、1643年に、イタリアのトリチェリーという学者が、初めて空気の重さを測定しました。

空気のことをお天気のことばでは、大気と呼んでいます。
そもそも地球などの惑星に大気があるということは、その星には水が存在していることを示しており、広大無辺な宇宙の中でもとても珍しいことです。その貴重な星である地球の大気は、酸素、水素、アルゴンなどの多くの生物にとってなくてはならない気体の寄せ集め(集合体といいます)の物体です。
全ての物質には重さがあります。だから、ふだんは気にもならない空気にも、本当はしっかりと重さがあるのです。この大気が、地上から凡そ80~100キロの高さまで層になって、我々の地球を覆っているのです。この空気の層(大気圏と言います)が、地球を宇宙のさまざまな危険な物質の攻撃から守ってくれているのです。

この大気が空をとんで、宇宙のはてに逃げてしまわないのは、目に見えない引力という不思議な働き(万有引力の法則といいます)のおかげです。
地上に立っている我々が、猛スピードで自転している地球から振り落とされないのも、この引力のおかげです。

そして、大気は、1平方センチあたり、1キログラムの重さがあります。
これは、人の頭の上には、お相撲さんがのっかかっているのと同じくらいの重さに相当します。とても、不思議ですね。

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