自分のルーツを調べよう 私たちはどこから



1.自分のルーツを調べよう! 私たちはどこから?

みんなの住んでいる町や村には、たくさんの学校のお友達やお兄さんとおねえさんがいるよね。そして、どこの家にもたいていは、お母さんとお父さんがいると思うんだ。それを家族というだろう。家族は何でも話しあったり、旅行したり、買い物をしたり、楽しくごはんを食べたりして、いっしょにいる時間が一番長いよね。みんなはまだ、とても若いから、一日の時間が長く、ひまをもてあそんでいないかい。

 そんな時に、お父さんやお母さんたちに、君たちと同じ頃にどうしていたのか、どこで育ったのか、どんな動物がいて、植物があるのかなどを聞いてみるとおもしろいよ。それは、今のみんながどうして生まれてきたのかが、分かってくるきっかけとなるしとても大切なことだよ。東京や大阪などの都会に住んでいるお友達も多いいと思うけど、きっと、お父さんかお母さんは、もともとはいなか育ちなんじゃないかな?

 そんないなかのことを、ふるさとと言っているよね。みんなのお父さんやお母さんにも、同じようにお父さんやお母さん(そう、君達のおじいちゃんやおばあちゃん)がいるんだ。そのように、きみたちのご両親のことをたどってゆくとご先祖さまが、どんな町や村の自然と環境の中で暮らしていたのかなど、普段の遊びや学校で習ったことのない、全く知らない事がどんどん分かってきて、知識が広がりちょっぴりうれしい、君だけのふるさとワールドの世界が広がってくると思うんだ。

 きっと、春や秋の祝日で、いずれも春と秋のお彼岸の中日にあたり、春分の日や秋分の日というんだ。この日は、おおよそ昼間の時間と夜の時間が同じになるんだよ。なんといっても、農家や漁師の人たちにとっては、それぞれの作業の節目となる大切な一日なんだ。お隣の中国大陸の昔の暦を参考にして、今でも大切に活用されている記念日なんだよ。その日の午前中に、もしかしたら、せみが大合唱している暑い暑い夏休みのまっさかりの頃(この頃のことを、うら盆っていうんだ、今でも地方ではお盆っていって、大切な行事がいっぱいあるんだよ)に、家族で長距離ドライブなどした後で、お墓まいりなどした体験があるだろう。

そこが、みんなのご先祖さまの住んでいたところで、きみたちのご両親にとってのふるさとなのさ。みんなのルーツの始まりってことさ。テレビでJリーグのサッカー観戦もワクワクするけど、たまには、お父さんたちに、子どもの頃のお話をしてもらおうよ。ケーキなど一緒に食べるとリラックスできて良いよ。おとうさんやお母さんが、きっと目を輝かして、いつもと違う表情で、静かにゆっくりと語りかけてくれるはずだよ。「へー、お父さんってこんな人だったんだ、お母さんってこんな村に育ったんだねって」ことがわかるかもね。
 さあ、みんなのふるさとはどこで、ご先祖って、どこからやってきてなにしてたのかって、みんなのルーツを調べてみようよ。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: