姫様思考。

-Tears-

最近よく思う…
自分って何処まで“ｻﾐｼｶﾞﾘ”なんだろう、って。
独りでいるのが何より嫌で、ｹｰﾀｲの鳴らない夜が何より恐くて。
静寂を破る何かが無きゃ、ぁたしは絶対に笑顔でいられない。
人の目が気になって、自分を受け入れてくれる場所が欲しくて、無理だっていっぱいしてる。
作り笑顔はだんだん上手くなってって、本当の笑顔は薄れてく。
比例して涙も増えていく…
こんなぁたしにしたのは誰？

昔は独りが好きだった。
好きな時間を、音を、誰にも邪魔されたくなかった。
誰かが幸せなのが気に入らず自分が不幸だと悔しくて、意地でも這い上がろうとした。
大事な友達を簡単に傷つけ、簡単に切り離していく…言わば弱肉強食の世界に育ったぁたし。
「一番」を目指せば恐いものなんてないから、汚い手だって使ってきた。
嘘なんてもう一生分吐いた。
自分を飾るものならすべて身につけ、自分が輝くなら何だって浴びた。
たとえどんなに白く見られても、ぁたしは立っている自信があった。
何故って？
だって「一番」を手に入れたから。

でも他人の不幸を求め、「自分がよければいい」って性格も、最近じゃめっから見えなくなった。
八方美人だって言われても仕方ないくらい、自分を抑え込んで生きてるから。
これって苦しんでる…苦しんでる？
よくよく考えたら実際ぁたしはこの方がいいのかもしれない。
面倒なことには巻き込まれたくない。
出来ることなら平和でいたい。
その為なら自分を殺すことはいくらでもできる。
作り笑いだって頑張れる。
君を好きにだってなれる。
嘘だって理性蹴飛ばして言えるよ。
結果、自分を守る為なら。

ただ、過程はちょっと寂しいだけなんだよ。
作り笑いも蹴飛ばす理性も、ちょっと悲しいだけなんだよ。
だってみんなが笑いかけるぁたしは、ぁたしが作り上げた“完全”な「ぁたし」だから。
君が好きだと言ってくれたぁたしも、ぁたしが作り上げた「偽者」だから。
どうやっても曝け出せない自分の心に、ちょっとだけ苦しんでるんだよ。

実際ﾎﾝﾄのぁたしなんて限りなく弱く果てしなく小さくて、ちょっと触っただけでも消えちゃいそうなんだよ。
でも誰も気づいてくれなくていい。
これはぁたしの永遠の戦いだから。
ぁたしとぁたしの戦いだから。

それでも時々涙は溢れ…前に進むばかりか堕ちる気力さえ無くなって。
そんなときは独りでいたくない…誰かに側にいて欲しい。
そして抑え込んでた自分が顔を出す。
ね、結局悪循環。
弱いとこ見せて惨めになって、それで御仕舞い。
まぁそんなの分かってるんだよ。
でも
「今ここで耐えれば独りが当たり前になる」
そう言い聞かせても、本当の幸せじゃないってどっかが叫ぶ。
狂おしいほど愛を求める。
最後には
「辛くてもいいから側にいて」
って、今がよければ後はどうでもよくなっちゃって。

何がしたいんだろうって考えるけど、きっと何もしたくないんだろうなって思える。
傷つくことも、傷つけることも。
ただ傷つくことは当然恐い。
出来ることなら傷つきたくない。
痛みから解放して欲しい。
だからどうやったら笑えるかっていつも考えてる。
痛みを弾くくらいﾊﾞｶになって、何も考えなくて済むように。
でも結局後に痛みを伴う幸せなら、それもｲﾗﾅｲって思ってる。
だからふと投げかけられるﾎﾝﾄの笑顔に目を逸らしたり、愛さないでと呟いたり。

でもね、違うんだよ。
そっけない態度なのは追いかけて欲しいから。
拒むのは求めて欲しいから。
“言わなきゃ分かんない”
そんなこと…
それなら貴方はもうｲﾗﾅｲ。
どんなに冷たい態度とっても
“嘘だよね”
って抱き締めてよ。
強がりが癖なぁたしだから…もっとぁたしを探ってよ。
ぁたしの弱さに気付く人…“強い”なんて言わない人。
そんな貴方が好きなのよ。

「泣かないで」なんて言わないで。
「泣いてもいいよ」って囁いて。
ぁたしのｶﾗを破ってよ。
ﾎﾝﾄのぁたしを愛してよ。
ぁたしが“ｻﾐｼｶﾞﾘ”なのは貴方を求めるためなの、きっと。
ぁたしが強がりなのは貴方に壊されるためなの、きっと。
だからもっと側に来て。
吐息を感じてあっためて。

嗚呼、やっぱり矛盾だらけ。

涙はいつも積もり積もって水溜りにしか成らないわ。
きっと一生虹には成れない。
それでも止まらないもんだから
もうそろそろ諦めちゃおうかな？

そーんな単純な、ぁたしのお話。

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