よっこ

本当

あんたはつらい恋してるよね

でも

そんなあんたがかっこいいよ

あたしには真似できない

同情なんかじゃ慰めにもならない

そんな言葉を吐いた

強いあんたが

羨ましいよ



あたしが弱いときには

まっさきに励ましてくれた

あんたが弱いときには

誰より必要としてくれた

そして

“ダイスキ”だって

言ってくれた



友達なんて

いらないって思ってたあたし

でも

“ダイスキ”

その一言を聞いたとき

あたしは

今まで

嘘をついていたんだって

分かった

だって

あんなにも心が

あったかくなるなんて

知らなかったから

ううん

知ろうとしなかったのかもしれない

人はいつか離れ離れになる

スキになっても

いつかは目の前から消えていく

そんなんなら

あたしは

人をスキになるのなんて

止めてしまおうとも思った



でも

つらかった

周りを見渡したとき

みんなが笑ってるのが

つらかった

もしかしたら

あたし独りじゃないかって

今笑ってないのは

あたし独りなんじゃないかって



こんな

こんな弱いあたし



でも

あんたはこんなあたしをスキだと言ってくれた

あんたはどうしようもないあたしを必要としてくれた




ありがとう

ありがとう




強くて

弱い




あたしの

大事な大事な

女の子。




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