最近「オルニチン」を使った商品を良く耳にするようになりました。
「オルニチン」はアミノ酸の一種。
”肝臓にいい”というイメージを持っている人も多いでしょう。
「肝臓によい食材」としての昔から言われているのがシジミ。
シジミにはオルニチンが多く含まれているのです。
キリンビールから「休む日のAlc0.00%」が発売されましたね。
休肝日推奨のノンアルコール飲料で、
しじみ900個分の”オルニチン”400mgを配合したものです。
他にも
永谷園の即席みそ汁「1杯でしじみ70個分のちから」
というヒット商品があります。
”お酒好きなお父さんに、おもいやりのみそ汁”
というキャッチフレーズでオルニチンが25mg入っているもの。
私たちの体の血管や内臓、筋肉などの
元になるタンパク質を構成しているのがアミノ酸ですが、
(必須アミノ酸9種類と非必須アミノ酸11種類)、
これらとは別に遊離アミノ酸といって、
脂肪内や血中などを巡りながら、
必要なときすぐに働けるように準備している
アミノ酸(遊離アミノ酸)があります。
オルニチンはこの遊離アミノ酸の一種で全身にくまなく存在し、
体の中でとにかく色々な働きを持っています。
永谷園のお味噌汁をヒットさせた仕掛け人は、
「効能が多いということは商品設計の自由度を広げるが、
むしろ企画担当者を悩ませることにもなる。
ただ、研究部門からの情報をもとに、
迷うことなく肝機能にスポットを当てようと決めた」と。
”しじみ”、”肝臓”、”飲酒”というキーワードの関連性は、
消費者に「ストンと入り込める」と考えたとか。
オルニチンは、
「成長ホルモンの分泌を促進する」
「筋肉合成や脂肪代謝を促進する」
「運動による疲労を軽減する」
「肌の新陳代謝を高める」
「肝臓の解毒機能を高める」
といった様々な働きが言われています。
サプリメントでは、
”成長ホルモン分泌 → 筋肉量UP → 代謝UP”という公式から、
ダイエット商品に含まれることも多いですね。
オルニチン研究会では
「疲労感を取り除くには肝機能を高めることです。
オルニチンを摂取することで、肝機能を助け、
疲労回復につながります」と説明しています。
食品(100g)に含まれるオルニチン量を見てみると。
しじみ(約35個) 10.7~15.3mg〔総オルニチン量〕
ヒラメ(約1切れ) 0.6~4.2mg〔遊離オルニチン量〕
キハダマグロ(刺身7~10切)1.9~7.2mg〔遊離オルニチン量〕
チーズ(スライスチーズ約5枚)0.76~8.47mg〔遊離オルニチン量〕
パン(6枚切食パン約1.5枚) 0.4mg〔遊離オルニチン量〕
確かにシジミにはズバ抜けて多く含まれています。
オルニチンを選択肢のひとつとして考えるもいいですが、
サプリメントの種類は多くあります。
自分の悩みにあったサプリメントを摂取したいですね。
参考:オルニチン研究会 http://ornithine.jp/