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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
Tessera @ どうもありがとうございます。 カモメ7440さん 激励を頂き本当にありが…
カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Jul 17, 2011
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カテゴリ: 柔らかい思念
フランケン嬢は、傷口の縫い目がいつまで経っても直らないのことにいらいらしていたわけではない。実際、彼女は、命と向き合うよりも傷口の再生を信じていた方が、心が安まった。

日本の裕福な家庭に育ち、アメリカ人と知り合い、結婚して、シリコンバレーに来て、一瞬、ミリオネヤーの仲間入りしたというのに、そのアメリカ人がエンジニアとして優秀すぎたためか、もしくは、まったく逆にエンジニアとして2流だったためなのか、結果としてシリコンバレーでのビジネスは失敗した。
といっても、フランケン嬢がちっぽけな日系企業に働いていたのは、生活に困っているからというよりは、日頃、家にいてもやることがないからだった。生活には困らないほどの資産は蓄えてあったし、家も自分のもので、フランケン嬢と彼女の夫だけでの支出はたいしたことはなかった。

フランケン嬢は、自分の体はガラスのようにもろく、腕と足はやせ細り鳥の足のように見えるというのに、背中や腹部には確かにそこに肉があり、切開され、縫合されたという証拠の傷が残っていることに、不思議な満足感を覚えていた。傷がそうして残っていることが、死なない証拠とすら、信じていた。

そう、確かにフランケン嬢は2,3年はこのオフィスで生き延びることができた。日常が彼女をきちんと支えてきた。
朝、ジムが巨体を現し、その日は赤いミニスカートをはいていたフランケン嬢に、彼女は50歳は越しているのが確実であったのだが、
「おい、いい男でも見つけたのか。」
と挨拶をした。
フランケン嬢は鶏のように口を尖らして

本気で言い返した。

こんな日常がフランケン嬢にとっては、平穏な日々であった。
今に思えば、彼女がその日を予見できなかったのは幸せだった。彼女は平穏な日々の中でその日を迎えることができたのだ

#208





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Last updated  Jul 24, 2011 09:43:05 PM
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突然のコメント、失礼いたします。

で無料オンラインゲームサイトをやっているfarrといいます。
色々なサイトをみて勉強させていただいています。
もしよろしかったら相互リンクをお願いできないでしょうか?
「やってもいいよ」という方はメールを送ってくだされば、
私もリンクさせていただきます。
よろしくお願いします^^ (Jul 17, 2011 10:48:17 PM)

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