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2011年03月30日

山小屋生活

(10)

カテゴリ：カテゴリ未分類

３月の上旬から、下水が使えない状態が続いています。

ある日、地下室の排水溝から水が逆流し床上浸水状態になっていたのでした。

おそらく、土壌に埋まっている下水管が壊れてそこに石や土などが入り込んでいるのではないかという見解。

土を掘り起こしてチェックをしないといけないのだが、我が家の周りはまだこんな状態。

下水管はちょうど相方が薪を並べているところの下あたりを通っている。

しかし今まだ雪が積もっていて、除雪して薪を動かすのは一仕事。

薪を動かせたとしても、土壌が凍っている可能性もある。

ということで、おそらく土を掘り起こせるのは５月に入ってから。

それまでは水をなるべく下水に流さないというのが唯一、逆流を防ぐ方法。

が、普段の習慣を身体が覚えているせいか、相方はバケツに用を足した後に水洗トイレの水を流すという何とも意味のない行動が続いたので、トイレは使っていいということになった。

しかしそのほかの一度に大量の水を流す、食器洗いや洗濯、シャワーはバケツや洗面器を使って行うことに。

そしてその水は、外に捨てに行く。

食器洗いはまだいいのだが、困るのは洗濯と洗髪。

身体は沐浴ということでなんとか我慢できるが、先発は大きなバケツの上に洗面器を置き、洗うたびに洗面器の水をバケツに捨てるを繰り返す。

相方は頭にまったく毛がない人なので全然困らないが、美容院は年に一回日本に帰った時と決めている私は肩の下までのセミロング。

前のめりになり髪を洗うのは結構つらい。

週２回ほど洗っているのだが、相方が　　

そんなに頻繁に洗う必要があるのか？

と文句を言う。

いつもより回数が少ないのに、文句を言われなきゃいけないなんてと結構ストレス。

そしてそれより大変なのが、洗濯。

それなのに相方はホテルサイズの大きなバスタオルを５枚も使って体をふく。

毎回洗うわけではないが、乾かして使ってと繰り返すうちに白いタオルが汗で黄ばんでくる。

おまけにシャワーを浴びているわけでもないのに５枚も使うとは、使いすぎではないか！

ということで相方に、できればタオルは中型の色つきのものを使ってほしいと頼む。

あれこれ使って汚してその辺に置かれておくと、私のストレスになる。

山小屋で暮らしてると思えばいいじゃないか！

とのんきなことを言っていた。

短期の山小屋ならいいのだが、これが短くても５月、下手すると夏場まで続くと思うと文句も言いたくなる。

が、

今回の震災で避難生活をしている方々のことを思うと、水が流せないだけで文句を言っていた自分が情けなくなった。

自分の家で、水は不自由なく出てくる。

薪も十分あり暖かい家の中で住めている。

私はまだ、恵まれているではないか！

夏場までこの状態が続くかもしれないが、先が見えてないというわけではない。

気持ちを切り替え、半不自由な生活を楽しむようにしよう。

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