パルティータ第二番


「パルティータ第二番」



バッハが鳴っている

旋律はたおやかに流れているのに

CDのカウンターの冷たさは、何だ


ヴァイオリンが響いている

部屋は柔らかな音で満たされているのに

私のこのけだるさは、何だ



音楽のうねりにおかまいなしに

カウンターの数字は進む

音符の息づかいにかまわず

深呼吸をしてみる



素早いパッセージに、唇を噛む

鋭いスタカットに、虚空を見つめる


疲れた

全てを止めて、眠ってしまいたい




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