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コヤシダマー!ウテー!モンスターハンター系攻略所 相変わらずオフ専だけどな!!
第一話「歴史の深い国」
黒くて小さくて、かなり程度が良くなくて、今すぐにでも自壊しそうな車でした。
白い煙をぱふぱふ吹き出しながらガタゴトと悪い道を進んで行きました。
車には人が二人乗っていました。
右側の運転席には、少し背が高めのハンサムな男がハンドルを握り、左側の
助手席には艶やかな長い黒髪を垂らした妙齢の女が座わって居ます。
「師匠」
運転しながら男が話しかけました。
「なんです?」
師匠と呼ばれた女性が答えました。
「そろそろ次の国に着きますが、手持ちの宝石とか、金に成りそうな物は売って
路銀の足しにでもしませんか?食べ物と燃料も買わなきゃいけないですし」
女性は少し考え
「仕方が無いでね、でも―」
「なるべく高く売る。ですね。分かってますよ」
車の進む先に城壁の天辺が見えてきました。
そこは大きくはありませんでしたが、豊かそうな国でした。
入国して景色を眺めると畑が延々と広がっています。
走って国の中心部に入ると、石造りの集合住宅や、お店がぎっしり。
結構立派な町並みです。
「よさそうな国じゃないですか。人口が少なそうな割に潤ってるみたいですし。
こういう国では高く売れますよ」
小さな車の運転席で男が言いました。
「売却の件は確かにそうですが、街に警官が多いですね」
「入国審査もやけに時間が掛かりましたしね。あの番兵も含めて、警察軍ですかね」
男が言いました。
警察軍とは警察と軍隊が一緒になった組織の事です。
「私の経験上、こういう国では油断してはいけませんよ」
「治安の悪さ、ですか?」
「いいえ―、権力の側にです。こういう国ではいつも以上におとなしくしましょう」
「……了解」
車は、安そうなホテルの前で止まりました。
「それじゃ、換金に行ってきます」
安いホテルの部屋で男が言いました。
右腰に四角いバレルのついた拳銃を吊っていますが、羽織った茶色い
薄手のコートで隠れました。
手にリュックを持ち、宝石の入った小さな袋を懐に入れました。
「なるべく早くお願いします。長居は無用です。夕方には出国します」
「分かりました。昼には戻りますよ。師匠はゆっくりしていてください」
そういって出て行った男は昼過ぎになっても戻ってきませんでした。
さて、男に何があったのかと言うと
男が繁華街の宝石店を訪ね、手持ちの宝石を見せました。
店主は一瞬驚き、にやりと笑いました。
一度店の奥に消えて、再び出てきて、男に驚くぐらいの代価を提案しました。
男は女性の満足げな顔を思い浮かながらそれに同意して、にこにこ顔で店を
出ました。
が
「ちょっとそこの男」
通りに出た瞬間、四人の警官に囲まれました。
君には不法薬物所持の嫌疑がある と警官は言って
「はあ?」
別の警官がポケットから手を出すように指示し、そこに握っていた小さな袋を見せました。
「ほうら、見つけたぞ。違法薬物所持の現行犯で逮捕だ」
男は一瞬、拳銃を抜いて警官全員を二秒弱で撃ち殺してやろうと思いましたが
「………」
考え直して止めました。
拳銃や所持品を取り上げられて手錠を掛けられた男は警察の車に乗るときに
宝石屋の店主が警官に金をもらってるのを見ました。
男は今から警官を全員叩きのめして車を奪い一度あの宝石屋に突っ込もうかと
考えましたが
「………」
考え直して止めました。
「と言う事で貴女の恋人は逮捕された、違法薬物所持は輪あがくにでは重罪だ。
今後裁判に掛けられるが、十年は堅いな」
「なるほど。しかし一つ訂正を。恋人ではなく同行人です」
そういった女性がいる建物は大きな建物の一室です。
建物真ん中に高く立派な時計塔があり、東西南北を向いた四面に巨大な時計が
ついています。
その屋上にある展望所はこの国の何処よりも高く360度を見渡せます。
「最後に一言、お別れを言うことはできますか?」
「ダメだな。何せ重罪人だ」
「そこをお力添えいただけると嬉しいのですが」
女性はそういいながら、懐からゆっくりと金貨を一枚取り出しました。
「ふむ…旅人であることだし、特例として面会させてやろう」
「ああ!師匠!釈放に来てくれたんですね?」
そう嬉しそうに言いながら少し背が高いハンサムな男が檻を握ります。
「とんでもない事をしでかしてくれましたね」
「えっ…」
「あれほど非合法な事はするなと言ったのに」
「そんな、濡れ衣ですよ!」
「私は人様に迷惑を掛ける事は嫌いです。知っているでしょう?
あなたはここで裁判を受けてください。
私は行かなければならなく国があるので」
「そんな…」
男は檻を握ったまま、力無くうつむきました。
「俺は…、今まで悪い事何一つしないで生きてきたのに…」
「ここで反省するのですね」
女性が言い切って、周りの警官がへらへら笑います。
力の無い声で男がいいます。
「師匠、俺の鞄で今まで見せなかった物があるでしょう。
あれを次の国で売って路銀の足しにでもしてください。
買ったときは銀貨343枚もしたんですから、高めに売ってくださいよ。
あと、俺の所持品も上げますよ。好きに使ってください」
「分かりました。そうします」
女性が答えると男はそのままベッドにうつ伏せてしまいました。
「もういいだろう」
「ええ」
警官に言われ、女性が答えます。
「彼の持っていた宝石や換金したお金は?」
「うむ。あれは奴が薬物を買う資金だろうと言う事で全て没収された」
「そうですか」
それだけ言うと、男の持ち物をリュックに入れて
「では皆様、ごきげんよう」
建物を後にしました。
女性は一度ホテルに戻り、買い物をした後出国しました。
「例の女性が先ほど出国しました」
「そうか、再入国はさせるなよ。色々面倒だからな」
「あの男はどうします?」
「適当に放り出してもいいが、働かせてもいいだろう。後で賽でもふるか」
夜、森の中は静かでした。
国から少しはなれた森に女性の車が置いてあります。
その脇に座ってがさごそと作業をしていた女性が
「さて」
と言って男の鞄を取り出しました。脇には番号鍵があります。
女性は434に合わせてあっさり開けました。
中には暗殺用道具がセットで入っていました。
「まったく…、あの人は一体何をしていたんでしょうね」
とつぶやき立ち上がりました。
自分のジャケットの襟をしっかり締めて、手袋をしてニット帽をかぶり、見た目は
黒一色でした。
右腰には愛用の大口径リヴォルバーのホルスター、背中にはリュックを背負います。
女性は静かに城壁により、見張りがいないことを確認した後、腰から
リヴォルバーを抜きました。その銃の前半分、バレル一式を分解の手順で
抜き取り、リュックから別のバレルを取り出しました。
それは、へんてこなバレル先端に太い金属製の瓶が差し込まれています。
瓶のそこをしっかりと城壁の天辺へ向けました。
女性が狙いを定め
ぼふん
くぐもった小さな発砲音。そしてリヴォルバーが反動で大きく揺れました。
瓶から打ち出された鉤爪が城壁の天辺で引っかかりました。
女性は銃を元に戻してホルスターにしまいます。
分厚い皮手袋でワイヤーを引っ張りしっかりと城壁に引っかかってることを確認し
「さて」
女性は城壁を登り始めました。
真夜中すぎ、通りのゴミ箱が次々と燃えて行きました。
サイレンを鳴らしながら留置場の男が目を開き、体を起こしました。
ベッド脇で体操をした後
「おまわりさ~ん。この騒ぎはなんです?うるさくて眠れませんよ」
「やかましい!お前には関係無いから黙ってろ!今上に問い合わせてるんだ!」
「そうですか。勤勉ですね。分かったら教えてくださいねー」
「やかましい!――ぐげっ!」
「あれ?どうしたんですかー?」
嫌な感じの悲鳴を最後に警官からの答えは帰ってきませんでした。
その代わり他の警官が歩いてきて檻の前でとまり
「来てくれると思ってましたよ師匠。油断してすいません」
「まったく世話の掛かる弟子です」
「警察の服を着ているのは師匠と呼ばれている女性でした。
女性は鍵を使い檻を開けるとリュックを差し出しました。
「中にあなたの銃と制服が。着替えなさい」
「俺のおもちゃは役に立ちましたか?」
「それなりに」
「これからどうするんで?」
男が着替え終わり、脱いだ服をリュックに入れました。
「建物内を歩きます」
「え?逃げないんですか?」
「今から国の外へ逃げるのは無理でしょう。それに、ここにもやがて人が来ます」
「確かにそうですが…。どうしましょう?」
男が聞いて
「そうですね一度見つからないところに隠れて三日後ぐらいに出ます」
「だいぶ良いセンですが、潜伏は違います」
「では?」
「暴れます。まず武器庫と食料庫に行きますよ。高いところからの景色はなかなかです」
「……ああ!」
理解した男が、楽しそうに、獰猛そうに笑いました。
「で、その後どうなったのさ?木乃?」
バイクが訪ねた
「うん。それからね――」
木乃と呼ばれた運転手が答えた。
「師匠は通り以外にも色々なところに爆弾を仕掛けておいて、本部は大変だったから
意外とすんなり計画は実行出来たらしいよ。
流石に武器庫とかは怪しがる人がいたから気絶させたらしいけど。
それで、武器を台車いっぱいに乗せて屋上に上がったんだ」
「うわおっそろしー。まさに’踊れマンボウ’だね」
「そうだね。エルメス」
木乃がすんなり同意して、暫く無言状態が続いた。
「――えっと、続けて、お師匠さんの話」
「うん。武器をたっぷり持って屋上に上って、この建物にも爆薬を仕掛けた
ってデマを流して非常ベルを作動させて中を空にしたんだ。
殆ど同時に夜が開けてきて、国中の騒ぎを収めたヘトヘトの警官めがけて」
「ずきゅーん?」
「そう、塔の上からライフルで片っ端から撃っていった。
車はタイヤを撃って動けなくして出てきた人たちを次々と。
広い広場を横切る人たちだ。はずしようが無いよ」
木乃が淡々と言って、エルメルはおっそろしー、と軽口を叩いた。
「片っ端からころしていったの?」
「違う。そこが師匠たちの凄いところさ。殺さなかったんだ」
「はい?」
「わざと殺さずに足を狙った。腿は出血が多いから膝とか脛とか、比較的
安全なところを」
「あぁ、まずそうやっておいて助けに来た人を殺したんだね。
スナイパーがよくやる手」
「それも違う」
「ありゃ」
「師匠たちは這って逃げる人とか助けに来た人たちは撃たなかった」
「なんで?どうして?」
「ボクも同じ質問をしたよ。暫く考えても分からなかったからね」
「教えてよ」
「分かった。それは、師匠が二人で城門を突破するのは無理だと考えたから」
「そりゃ逃がさないように守るだろうし」
「だから、国の連中が どうぞお二方お通りください。 と言うまで待つことにしたんだ」
「あー、なるほど。それで立てこもったんだね!」
「そう。で、ひとまず落ち着いた昼頃に手紙を封筒に入れて落としたんだ。
当然備品の」
「なんて書いたんだろ?"これ以上負傷者を出したくなければ今すぐワレワレを
出国させろ!"とか?」
「ううん。そんなにあからさまな文じゃなかったらしい。こんな感じだったらしいよ。
"拝啓
吹く風も何処か夏めいて参りましたが、警察の皆様に置かれましては益々
ご清祥の事とお慶び申し上げます。
さて、私事では御座いますがこのたび私達極悪人若干二名は、この場所を
死に場所と認め、矢尽き弓折れるまで、力の続く限り精一杯立てこもり
思う存分に暴れる所存で御座います。
何分にも未熟な二人で御座いますが、今後ともよろしくご指導ご鞭撻ください
ますようお願い申し上げます」
木乃が言い終えて、森の中をエルメスの快調なエンジン音だけが流れた。
やがてエルメスがぽつりと言う。
「恐いね」
「うん。恐いね。そのときに逃がしておけば と警察は後悔したはずだ」
「恐いね」
「うん。恐いね」
「で、結局何日立てこもったの?」
エルメスの質問に
「三日三晩だって」
木乃が答えた。
「その様子は―
『あー、聞こえるかそこの二人!貴様らに逃げ場は無い!
望み通りそこを死に場所にしてやる!』
ずぎゅーん
『君達。何か言いたい事はあるか?肝要なわれらはそれを聞こうではないか』
すばきゅーん。
『おはよう御座います。お二方にお伝えします。もし出国を希望されるのでしたら
それを喜びを持って認めたいと思います』
ずぎゅーんぱぱぱぱだだだだずどどどちゅいーん
『たすけてー。もうやめてー』
「そこまで言うのでしたら、おとなしく国を出てもいいですよ」
『ほ、ホントですかぁ?』
「で、いくら出しますか?」
『…………』
「いくらだしますか?」
『えっと、ここに書いた程度では?』
ずぎゅーん
『もっと出せます!』
―
とまぁこんな感じだったらしい」
「オニだ」
「結局これ以上被害を大きくするより金払って出国させたほうがいいって
気付いたみたいだね」
「めでたしめでたし。おしまい。はー、すごい話でした。――見えてきたね」
木乃とエルメスの進行方向に城壁の天辺が見えてきた。
「ちょうどだね。だからあの国で『カノン』の入手元は秘密。
蚤の市で買った事にしよう」
「了解」
「でも、あの国に入ったらその話がどんな風に残ってるのか知りたい」
「歴史的イベントだっただろうからねぇ」
「師匠が嘘デタラメ誇張の類を言って無ければだけどね」
「にわかには信じられないといいたいところだけど…」
「あの人ならやりかねないね…」
いやー
長い!
つかれた!
え?殆どキ×の旅じゃんか?
気のせいだって。
因みに
木乃=キノと読め
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