新型ゴルフVの誕生。"Car&Wrestl"

カー&れstらー ついにゴルフVが
日本に上陸


全幅1750mmともはや5ナンバーサイズへのこだわりは皆無である。 ライバルと言われるカローラも全幅は1695mmと5ナンバーサイズぎりぎりになっているが、これらは側面からの衝突安全基準をクリアするのに必要な肉である。
あらためて、ゴルフVを眺めると、まさに国際サイズ。
ゴルフIVが、それまでのゴルフらしいコンパクト感を意識せずデザインされていたが、Vはその流れでさらに、のびのびとデザインされた余裕(ゆとり)を感じる。
といっても、どこから見てもゴルフだ。ボデイの外版パーツのラインを生かしたテールランプのカッティングとそれに続く太めのリアピラーなど、"らしさ"を生かしてIVより有機的な存在感がある。
IVのフロントの特徴だったクラシカルなヘッドライト内もVではすっきりと4灯式で違和感なくグリルに溶け込んでいる。
日本に輸入されるのは1.6リットルと2.0リットルの2種類のFSI(直噴エンジン)に装備の差による、E、GLi、GT、GTレザーシート仕様の組み合わせとなる。例によって、ワゴン、カブリオレ、GTIは後まわし。

初代のゴルフIからIIまでは9年近く同一モデルで通しそれ以降は5年置きにフルモデルチェンジをするようになった。このあたりは日本車を意識してのVWの変化である。というより、昔ビートル、次がゴルフとVWの主力が変わった段階で、世界中のクルマを巡る環境が大きく変化した。
R32_BACK最初が排ガス規制、その後は環境問題という自分達もクルマを使いながら クルマを半分否定するような難問を次から次へと投げかけてくる世界の首脳による過酷な技術戦争に突入してきたのだ。いつまでも単一車種一つで気楽に社員の給料を払えるクルマメーカーはいなくなったし、そんな会社は世界中から淘汰され出した。
得にビートルの末期のVWはどこに吸収合併されてもおかしくない状態だった。この時期に世界の大衆車のポジションに浮上したのが日本車だ。
最新の設備とこわれないメカをローコストで提供する日本車は、世界のクルマの寵児としてもてはやされ、VWも老舗ゆへの風当たりをまともに受けた。
カローラが世界最量販車の地位についたのもこの頃だ。ホンダのシビック 日産のサニーを含めた日本車はアメリカのそれまでのVWの市場を占拠、 これは今も同様であるが。 幸運にもゴルフという救世主が表れたおかげで、この窮地を免れたVW。
R32_イNそれから30年。見事に復活したVWは1990年代後半から、対日本車を超えた日本車にない部分を攻める戦略に出ている。
W8という考えもつかないエンジンを搭載するパサート。 高級SUVのトゥアレグ、R32ゴルフなど、歴史とブランド力をフルに生かし、かつ魅力充分で誰もがいいな。と思わせるラインナップの充実がそれだ。
そしてカローラなどの日本車とは違うステージで世界を見据える今回のゴルフV、ゴルフが上級へ移項した以後を埋めるポロ、さらにその下のクラスのルポなどゴルフ以外のVWが各々個性を持って世界に受け入れられているのが今のVWだ。
レトロのムーブを生かした復活ビートルなども好調。

R32_F個人的にR32ゴルフはイチオシだ。クラシカルなフロントライトをさりげなく最新のエアロで包んだボデイ、カラーは断然黒がいい。225/40 ZR 18インチの扁平タイヤとタービンのようなアルミホイール、左右二本出しのマフラーなどの外観がたまらない。インテリアもRマークの入ったケーニッヒ製スポーツシート、センターコンソールのアルミ化粧板まで好きになってくる。
エンジンはV6.3.2リットルで最高出力250馬力!巨大なパワーを吸収するための4モーション4駆。

このクルマが手に入ったら3日はクルマで暮らそう!と頑に考えている今日この頃。



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