3年ぶりの入院(付き添い開始)

3年ぶりの入院(付き添い開始)

**平成15年2月21日(金)**

この日は、母が小児ICUに迎えに行き、
大はベットのまま看護師さんに押されて、
母と一緒に病棟へ移動した。
その時、看護師さんが
「少し、調子が下降気味かなぁ~(^_^;)」
「え゛~?」と母。
でもね、201の病室に入って、母と二人きりになったら
得意の“にちゃぁ~~~~~~~~!(^―^)”
「おいおい・・・」
確かに、
横を向くと鼻水がジョォォォォ。。。。
口からよだれがジャァァァァァ。。。。(蛇口から水。。状態)
吸引が追いつかなくて、頭の下に敷いた
バスタオルがグチョグチョ~~(ーー;)
おしっこが出なくなるほど(?)水分が上から出ていた。

学校へは個室に移ると連絡を入れていたので、早速
学校の先生方と1年1組のお友だちがママとお見舞いに来てくれた。
(ちょっとドキドキしたんだよね!ごめんね。でも、ありがとう!) 

お腹の入るミルクの量は
100cc(アイソカルというミルク50cc+お白湯50cc)X5回/日

**2月22日(土)**

昨夜、寝るのが遅かったので、10:00過ぎまで爆睡の大。
足の点滴から、抗生剤を投与。
看護師さんを涙目で見ながら、
『いらん、いらん』やら『バイバイ』のポーズをしきり。
回診でお腹に聴診器を当てられ、
「んんんん・・・・全然動いてないなぁ~。」と先生。

母の妹たち夫婦が来てくれて、「大ちゃん!頑張れ~。」
大がぶっ壊したカセットレコーダーを直しに行ってくれた。

ミルクの量は変わらず。

**2月23日(日)**

大のお姉ちゃんと母の下の妹親子が来てくれた。
父は、3年前に気管支炎で入院をしたときと
同じ症状が出ているらしく、家で苦しんでいるとか・・・(役にたたんやっちゃ!)
夜になって、お姉ちゃんも熱を出しているとか・・・頑張れ!

大のお腹はまだ全く動いていない。

ミルクの濃度が少し濃くなる(アイソカル80+お白湯20)

**2月24日(月)**

熱が下がったお姉ちゃんが学校で何かをもらってきた。
『フレ~フレ~大ちゃん』と書かれたA4の封筒。
開けたら、写真がたくさん~。
以前、大が背中に手を回してチュッ!した女の子のママから。
大がずっ~っと見てたのは
教室で写った先生とその子の写真。
その子の七五三の写真は窓にクリップで留め、
大がいつも見えるようにした。

「きゃぁ~~!!誰の写真??大ちゃんもしかしてラブラブ?」
看護師さんに言われて、にししし…と笑う。

看護師さんの実習生が、大の担当として付かれる。

部長先生の回診でお腹を診てもらい
先生方で対策を練ってもらう。
この時点では、まだ全く動いていない。

ミルクの量が150cc(アイソカルのみ)になる。
お腹の動きを促す為に、毎日浣腸をすることになる。

**2月25日(火)**

夕方になると熱が出るお姉ちゃんを、父が病院に連れて行く。
聞けば、お姉ちゃんのクラスは13人も休んでいるとか・・・
お姉ちゃんは、ただの風邪!移らないと聞いて大のところへ来た。

朝の回診で、先生が
「あれ???動いてる!!しっかり動いてる!!」と不思議そうに言われる。
「ほぉ~~~ら!!!あの写真のおかげよ!!」
「愛は勝つ!!やね~大ちゃん☆」
口々に看護師さん。またもや にししし…と笑う大。

夕方近く、1年1組のお母さんとお友だちと、そのお姉ちゃんが
ビデオレターを届けてくれた。
クラスの一人一人が大へのメッセージを語ってくれている。
かじり付いて見ている大の目から、つ~~~っと涙がこぼれた。

♪青い空~白い雲~♪ドラえもんのエンディングかな?“ゆず”の歌と
♪100%元気♪忍玉乱太郎の歌を唄ってくれたテープもあった。
元気いっぱいの子どもたちの声をジ~~ッ聞いている大。
みんなのパワーが染み込んでいってる~~!!
そんな静かな時間が流れた。

病室の大をそのお母さんがビデオで撮影してくれて
今度は学校の子どもたちに届けてくれることになった。
ビデオレターのみんなの姿を見て、涙を流した大と
歌を聴いて、手を叩いて喜んでいる大が写っているはず・・・。

ミルクの量200cc(アイソカルのみ)
2日で倍に増えた!!(^^)v

**2月26日(水)**

朝の回診で、
「おぉ~~お腹は順調~~~!!」と先生も喜んでくださる。
「お母さん!退院しましょうか?
 まずは、試験外泊から・・週末までには帰れるね!」
「へっ?」
突然、退院の言葉が出て、驚いてしまった。
だって3日前まで、お腹、動いてなかったよ~(・.・;)
それからは、あちこちに電話をしまくり
「今週中には帰れそう~~~!!」

またまた
「うわぁ~大ちゃん!良かったネ~。」
「お友だちの愛の力やね~」と、看護師さんたち。

それから、点滴の量がドンドン減って、
ミルクの量が250ccにUP。
浣腸なしで自力でうん○が出始めた(^^)v

**2月27日(木)**

ミルクがドンドン増えて大丈夫かな?と思っていたけれど嘔吐もなく、
自力でうん○が出ているし、お腹は順調に動いている。

回診で、お腹に聴診器を当てながら、先生が
「うん!良いですね~。では、帰りましょう~。」
「はっ?いつですか?」
「今日、良いですよ!」
『うそ??』

そうと決れば、即実行!!
「おじいちゃん迎えに来て!!!」コール。
人工呼吸器、寝具、吸引の道具、ミルクの消毒用セット、着替え
ミッキ―号(車椅子)、大と母。
おじいちゃんに2往復してもらった。

久々の我家。約ひと月ぶりの我家に、大はきょとん!
ついさっきまで、病院のベットで
モニターやら、ドでかいチューブが鼻に入っていて
点滴にもつながれて、身動きが取れなかったのに~。

あさって3月1日の診察、嫌がるだろうなぁ~(^_^;)
でも、しょうがない!!明日1日は おとなしくして1日はクリアするぞ。
そして、「もう来ません!!!」宣言して帰ってくるぞ。

☆"・o。.:☆"・o。.:☆"・o。.:☆"☆"・o。.:☆"・o。.:☆"・o。.:☆"

学校の先生に、「ただいま帰りました!」の報告をしました。
そして、こんな話をして下さいました。

病室での大のビデオをみんなが見た時、子どもたちの第一声は
「大ちゃんが生きてる!!」だったそうです。
子どもたちは、大のことを先生からしか聞けなかったので、
段々不安になっていって、とっても心配だったんだって。

だから、
「大ちゃんが退院するそうです。」とみんなに伝えた時
それはそれは喜んで、先生の想像以上に
子どもたちが喜んでくれたとおっしゃって下さいました。

「みんなで大ちゃんの家にお見舞いに行けたらいいね?」と
それとなく言うと
「いつ行くの?」「今日?」「明日?」
これまた大騒ぎだったそうで、
出来たら3月5日の“6年生を送る会”に
参加できるといいなと思っています。

大の体調を見て、ボチボチ前へ進め~~~です。

☆"・o。.:☆"・o。.:☆"・o。.:☆"☆"・o。.:☆"・o。.:☆"・o。.:☆"

実習生のお姉さんが、とても良くして下さったのです!!
一生懸命でした。
大の検温も、血圧も、脈も
「大ちゃん、・・・するよ。良いかな?」と毎回聞いてくれました。
「大ちゃん!お腹痛くない?」
「大ちゃん!胸苦しくない?」
大の手をにぎって、大になんでも聞いてくれました。
資格をとられたら、きっと優しい看護師さんになられると思います。
頑張ってくださいね!!

☆"・o。.:☆"・o。.:☆"・o。.:☆"☆"・o。.:☆"・o。.:☆"・o。.:☆"

そんなこんなで、ひと月の入院生活も
最後の検診のみになりました。
ご心配頂いたみなさん!!
ありがとうございました。

病院スタッフのみなさんも この場をお借りして
大変お世話になりました。

また、元気になって、学校ではじけてる親子を報告できるように頑張ります。

ほんとうにありがとうございました。m(__)m

≪大&大の母≫





© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: