初デート☆

●初デート

6月12日。AM6:00。

名古屋行きのバスに乗るためお家を出発!
実は高速バスで一人旅が初めてなあたし。
家族には鎌倉の友達の所に行くって言って出てきたのに、何かのトラブル(バスジャックとか!?)で
名古屋行きの高速バスに乗ってたなんて事がバレたらどうしよう!!
・・・と、焦りつつの旅でした(^ ^;)

高速バスで6時間。
腰と背中が痛くなって、疲労・・・(- -;)
しかし、名古屋に近づくにつれて緊張感からか、ドキドキしっぱなし。
意味もなく、どうしようどうしようとワタワタしてました。



名古屋駅に無事到着!

極めて冷静を装って(←笑)、「着いたよ~」とメール。
電話でお互いの位置を確認し合うものの、なかなか見つけられない二人。

「だーかーらー、桜通口の改札のとこだってば!!」

と偉そうに強気発言をしながらも、内心は緊張でどうしていいのかわかんない(> <)
だってだって、第一声なんて言えばいいの!?
こんな風に卓と二人で待ち合わせなんて、過去3年間一度たりともないんだもん!!


そして・・・

「あ~、やっと見つけた!」

と駆け寄ってきた卓に、あたしは開口一番・・・

「も~、長距離バス腰が痛い!」

・・・。

・・・なんて色気のない(T T)
遠距離の恋人同士がやっと会えたというのに、ロマンチックのかけらもございません(- -;)
まぁ、何はともあれ、秘密の恋人関係になって初めての対面が実現しました☆




「荷物そんだけ?貸して、俺持つから」

まったく、この子は中学生のくせに紳士なことしてくれちゃって・・・(> <)
駅を移動しながら当たり障りのない会話をしゃべりまくるあたし・・・。
これも緊張ゆえなのです。


すると・・・卓がさりげなくあたしの右手を取りました。


急に手を繋がれて心拍数が一気に上昇!!
なんだか胸が締め付けられるし、照れが火のようにおそってくるしで、うつむくことしかできないあたし。
・・・おいおい、あたし歳いくつだよ(- -;)

「まぁ、いつくるかな~とは思ってたけどね~」

と、照れを隠してまたまた強気発言。・・・かわいくない(苦笑)


時間が経つにつれ、照れと緊張が安心感に変わっていきました。
隣にいることが嬉しくて、手を繋いでいられるのが幸せで・・・。


少ししか時間がないから、ご飯を食べた後はぶらぶらウィンドウショッピング。
すっかりリラックスしたあたしは、女の子としての素をさらけ出し(^ ^;)
やっぱ女って買い物好きでしょう☆

ロフトで、この雑貨がかわいいだの部屋のインテリア変えたいだの言ってるあたしが卓には珍しいらしい。
そりゃそうよね。今まで卓が直接見てきたあたしは、しっかり者の大先輩なんだから。

「お前もやっぱり女の子なんだなぁ~」

・・・当たり前です!!


大きい本屋が大好きなあたしは、海外旅行系や世界史系の棚で立ち止まっては、

「こういうとこで立ち止まらずにはいられないんだよね~。
 一日中いられるもん。
 今はね~、ここの国に行きたいんだ~!」


と、解説を始めてしまう(^ ^;)
そんなときのあたしは瞳が輝いているそうな。
何が好きなのかわかりやすいって(笑)


ずっと手を繋いで歩いてるうちらだけど、時々、あたしが気持ちを込めて強くギュッて握る。
あたしにはごくごく自然な行為なんだけど、卓には心臓バクバクもんらしい(^ ^;)

「自慢じゃないけど、女の人と手を繋ぐの初めてなんだよ。
 平静を装ってるけど、実はハンパじゃなく緊張しちゃってるし。」


「ほぉ~。あたしはもう慣れたよ!
 こりゃあたしが卓を手の上で転がせそうね~!」


「くっそ~、立場が逆転しちゃってんじゃん!
 いつもは俺の方が立場上なのに!」


「ま、あたしは曲がりなりにも“オトナ”ですから☆」

立場逆転でホクホクのあたし( ̄∀ ̄)v




しかし、やっと緊張感も解けてきた頃には、もうお別れの時間が近づいていたのです・・・。


あっという間の3時間。

卓が帰らなきゃいけない時間が迫っていたので、あたしが宿泊を予約しているホテルまで送ってくれました。
二人の時間はこれでおしまい。
3時間後には、頭のスイッチを切り換えて団体の先輩と後輩として顔を合わせることになります。
ホテルの横でしばらく話していたけど、卓はもう帰る時間・・・。

「・・・じゃあ、また後で練習でな」

そう言って帰ろうとする卓を見て、あたし思わず手を握って


「お願い、もうちょっとだけ・・・。」


と、小さい声でつぶやいてしまいました。

「ごめん。だって、二人の時間はこれでおしまいだから、簡単に離れたくないんだもん」

「・・・あのさ、こんなこと言うのも何なんだけど・・・。
 俺今すっごいお前にキスしたい。」


すごくドキッとしたけど、なんせここは道ばた。
さすがに恥ずかしくてできないっ(> <)



いっぱい考えた末、あたしは卓の頬に愛情込めてキスしてあげた。
卓もお返ししてくれた。
ほんとのキスは、おあずけだね。




卓と別れて、あたしは一人ホテルの部屋で今日のデートを回想・・・。
泣けてきた・・・。




さぁ!頭をしっかり者のあいこさんモードに切り換えなくちゃ!!
そして夜、あたしは卓の所属する岐阜支部の名古屋練習へGo!

「お疲れさまでーす!!」

東京支部からのお客人に、岐阜支部メンバーが歓迎の挨拶をしてくれた。
しかし・・・、挨拶をしてこないメンバーが一人・・・。

卓であります(^ ^;)

卓は、頭の切り換えができていなかったのです。
うちらの間には不自然な空気が漂っちゃっていた。
あたしが来るやいなや、

「ちょっとコンビニ行ってきまーす」

と、卓はあたしとの関係を知っているメンバーとコンビニへ走っていきました(- -;)



これはまずい・・・っ!!
そう思ったあたしは、自分からこの空気を解かなきゃと決意。
戻ってきてみんなと練習を始める卓に、

「卓は、ここの部分間違ってるよ。音楽よく聞いて!
 Yさんはここでしっかり腕伸ばした方がいい。
 とおる(←卓兄)は、もっと力強く音出さなきゃ!」


と、みんな平等にスパルタ指導。
そしたらようやく、

「あいこさん、ここはこれでいいんですか?」

と、先輩後輩関係に切り換えられてきた様子。
逆にあたしが不自然に

「はい、そうです」

とか敬語を使い出す始末(^ ^;)
若干、難はあったものの、切り換え作業はできるようになったかな!?
これで7月の合同出演のときも大丈夫かしら???


そういえば、卓兄とおるが、
「今日こいつ(←卓のこと)夕飯食いっぱぐれたんですよ~。
 なんか、午後遊びに行くとか言ったままなかなか帰ってこなくて、
 練習置いていくぞ!って電話したら、道に迷ったとか言って逆ギレしだすんですよ!
 意味わかんないっすよ~」
・・・(- -;)
「ふ、ふ~ん」としか反応できないあたし・・・。
あたしのせいで、申し訳ない(- -;)





そんなこんなで、やや波瀾万丈ではありましたが、少しでも楽しいひと時を過ごせました。
お互いの絆も確認し合えたし、この人と一緒に時間を積み重ねていきたいと思えました。



今度はもっともっと一緒にいられたらいいね(^ ^)





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