石田とは異なるタイプだが、佐藤優樹もダンスで魅せる術を心得ている。かつて「Rockの定義」で鞘師里保と共にバックダンサーを務めて以来、その実力はファンには周知のものだ。6月の武道館での「Give me 愛」のダンスも、しなやかで振付の見せ方がうまく、改めて華があると思わされた。しかしながら、まだ本調子とは言えないし、元々テンションに不思議な波があるタイプなので、曲単位で印象がころころと変わる。私はその波形について、「スイッチが入る時と入らない時がある」とみていたが、どうもそうではないらしいと最近は考えるようになった。おそらく彼女の中では、グループ・パフォーマンスで自分をどう見せるかという押し引きの計算が感覚的には出来ていて、その微妙な呼吸のようなものが余人には読み取りづらいのである。12期メンバーの牧野真莉愛のダンスは、ほかのメンバーと比べると分かりやすく弾けていて、彼女が踊っている所にだけ疾風が吹いているように見えることもある。ただ、ここ最近は、豪速球を投げるだけでなく、歌詞の意味をかみしめた表現力も身につけてきているので、秋のコンサートツアーでも注目していきたい。