神頼みな毎日

神頼みな毎日

終わり


体が熱い。それが恐怖だと言うのに、しばらくしてから気付いた。

傾く自分。力が入らない・・・・・・入れたくない。もしかしたら自分でわざと傾いてるのかもしれない。・・・・・・死ぬのかな。

今日は朝からちょっとダルかった。今週は体育祭もあったし、無理がきたのか、風邪を引いたんだと思ってた。

普段と違うダルさに、嫌な一日になりそうだなぁなんて、そんな事を思いながら自転車を走らせた。

六時間も授業があるのは、すごく大変だ。早く終わって欲しい。願えば願うほど時間は進まない。

少し疲れてるときは、クラスメートと話すのは苦痛だ。だけど今日は結構楽に話せてよかった。ちょっと楽しかった。

今日を乗り切れば三連休だ。予定はそれなりにある。髪を切りたい。友達とも遊ぶ。

家に帰ってから、本を読んだ。面白かった。ちょっと楽しかった。

床がつるつるしてた。転びそうになって、母親に文句を言った。掃除された部屋を褒めた感じになった。

夕食を食べる。焼き魚は苦手なんだよなぁ。

父親がご飯だけお代わりして、おかずがなくて、俺の焼き魚を貰ってくれた。そのとき会話も少し弾んだ。ちょっと楽しかった。

床に寝転ぶ。この部屋の床は、きれいではないけれど、横になって少し高くなった天井を見つめる。

となりで犬が、同じように寝そべっている。目が合う。黒い瞳にはなんの感情も読み取れない。読み取ってみたい。

何か書きたいな。そう思ってパソコンに向かったら、力がうせた。

なんだろう、この不安。もう終わっちゃうのかな。力がでない。

いやだよ。今日はなんとなく楽しかったけど、やだよ。もっと楽しい事が待ってるんだから。

終わりって・・・・・・最高に楽しい日か、最高に悲劇な日に訪れるものだって思ってた。

だけど、意外と・・・・・・。なんでもない日。少し嬉しかった日。ちょっとだけ悲しかった日。

そんな時、人は――。

死にたくない。でも・・・・・・活力は出したくない。

ああ、まだ楽しい事はあるからさ。もうちょっと待って。

不安かな。焦りかな。何かがよぎるよ。頭を?胸を?心を?

どこかをよぎって、体は熱くなる。



そんな事を思った。そして。



ここにそれを書いてたら、死ねなくなったよ。

死ななくて済んだよ。なにかをやっていたから。



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