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2014.11.03
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カテゴリ: スタートレック
ごぶさたいたしております。
なんとまあ、2年ぶりの更新であることよ。長らく失礼いたしました。

今頃になってスタートレックを見始めましたので、感想を少し書きます。(スタートレック歴16日)
本日は転送装置について。

ジェイムズ・ティプトリー・Jr.『故郷から10000光年』所収の「ビームしておくれ、ふるさとへ」という短篇がある。

作品中で主人公が「転送してくれ」という台詞を言う場面があって、スタートレックを知っている人ならすぐに"Beam up me" をもじったとわかるんだろうけど、私は全然タイトルとスタートレックとの関連に気づかなかった。「転送」についても「スタートレックという作品の中で転送ということをするらしい」としか知らなかった。そこで、スタートレックを見始めてからも、おとといぐらいまで転送は"transuport"だと思っていた。

ところがスタートレックをネットで調べてまわっていたら、「転送」は"Beam"だ。"beam"と"transport"ではえらい違いである。

スタートレックに登場する軍医マッコイが転送を嫌がる場面があり、転送の事故で二人死んだ直後だから当然なんだが、「細胞まで分解される」と言っていた。私はスタートレックを見始めた頃は設定を知らないから、ワープと同じ原理でこっちからあっちへ運ぶのか、人体をスキャンして情報に変換し、転送先で再構成するのか、どっちだろう?と思っていた。分解されて運ばれるなら私だって嫌だ。しかしスタートレックの転送を調べてゆくと、恐ろしいことにどうやら人体を分解してその物質をある種のビームに載せて転送し、行った先で元に戻すようだ。

分解して転送先で再構成、となればもちろん思い出すのは「ザ・フライ」(デヴィッド・クローネンバーグが監督したリメイク版)である。古い方の「蝿男の恐怖」のように首がすげ換わるどころでなく、細胞レベルで蝿と混ざってしまってそれはそれはグロテスクなことになる。



転送の危険性に触れている作品はほかにもマイクル・クライトン『タイムライン』などがある。(タイムラインといってもツイッターではないよ。小説『タイムライン』が書かれた頃はツイッターはなかった。わずか十数年前なのに隔世の感がある)ネタバレになるので反転する。

タイムマシンで過去に転送される時にスキャンでミクロに輪切りするのだが、装置の不具合で元の体に戻すときに目に見えないくらいわずかにずれてしまうのだ。「ザ・フライ」も気持ち悪いがこっちも気持ち悪い。

こういうのを読むと転送装置が開発されても使いたくないなあと思う。

分解して運ぶ転送は「自分のクローンを作っておいて、自分が不慮の死をとげた時に記憶を注入して自分の代わりとする」というのと似ていて、分解され再構成された自分が、外見も記憶も元の自分と全く同じであっても、元の自分は分解された時点で死んでいるんだから新しい自分が変わりなく生き続けても本来の自分は嬉しくも何ともないからである。

また、ミスであっちとこっちに自分が二人できてしまったり(実際そういうエピソードもスタートレックの中にはあるようだ)したらややこしい。

この辺は、元の自分と転送された自分はあくまで同一だ、と定義して(そう自分に言い聞かせて)使うしかないのだろう。未来の人々はそう割り切って使うんだろうか。

(今思い出したが、アイザック・アシモフも確か科学エッセイで同様の考察をしていて、短篇でも主人公の子どもが転送装置をこわがる作品があるが、今手元にないのでうろ覚えである。)

リブート作、2009年の映画「スタートレック」と続編「イントゥ・ダークネス」ではオリジナルの転送の光がキラキラする表現と違って、らせん状の光が体を包むような表現をしている。これはひょっとしたら分解式でなくワープ式なのか。今後の続編での描かれ方が興味深い。マッコイ同様転送装置が怖い私は大いに期待しているがどうなるだろう。





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Last updated  2014.11.04 22:22:21
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