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映画「オデッセイ」のセルフ手術の場面、やたら長くないですか?
原作では
「意外に大変なのはアンテナを抜くことだった。できるだけ素早く抜き取ったが、急激に気圧が下がってくらくらしたし、(註:原作ではハブの外で抜いています)脇腹の傷は苦悶の叫びをあげた。」
「ちゃっちゃっと局所麻酔を打って、傷口を洗って、九針縫って完了。」
映画ではものすごく痛そうだし血は出るし、傷口を鉗子で広げて刺さった部品を摘出したり、縫合したりとやけに詳細で、娘を連れて観に行ったときは
「最初あんたの嫌いな、すごーく痛そうなグロい場面があるから目ぇつぶってな」と言ったらほんとに目をつぶってましたよ。
「エイリアン」でも胸板突き破って、血しぶきとともに幼生が出てくる痛~い場面があったし、 「プロメテウス」では自動手術機にやらせるんだけど、自分で自分の腹から異物を摘出する場面があります。
↓(以下、もっと痛そうな話なので苦手な方はご注意ください)
先日「ブラックホーク・ダウン」をDVDで観たら、これまたおっそろしく痛そうで悲惨な場面がありまして、太ももを撃ち抜かれて動脈が切れてしまった兵士の出血を止めるため結紮しようとするんですが、切れた動脈が引っ張り出せない。「今からものすごく痛いことをするが、それでお前は助かるからがんばれ」と仲間が励まして、骨盤に入り込んでしまった(!)動脈を麻酔無しで(!)傷口手を突っ込んでひっぱりだして(!)結紮するんです。私の少ない経験の中でも、今まで観た映画の中で一、二を争う痛そうな場面です。
ワトニー君のセルフ手術はもちろん意味のない場面ではないと思います。彼の危機的状況をわかりやすい形で表しています。また怪我のせいで、置き去りにされて絶望している場合ではなくとりあえず目の前の問題を解決しなきゃ死ぬ!と必死になります。、手術が終わって我に返ってから自分の置かれた状況をあらためて突きつけられて慄然とするのを描写する効果もあります。
でも……やっぱり監督の趣味なんじゃないかなあ(苦笑)。