■最も好きな一枚という選択は難しいけど、楽しい。実は「Station to Station」がかなり捨てがたいのだが、「Alladin Sane」におけるピアノの味付けがかなりお気に入りなのだが、そして「Low」のInstrument群にはかなりやられたのだが、結局はこの「Ziggy Stardust」に一票。わくわくするような始まりのM1からかなり劇的な終曲M11まで一気に聴けてしまうトータルアルバムとしての構成力が見事だという常套句で、血液型占いにおいて日本人におけるA型のそれに等しいくらいの多くの人が選ぶだろうという、私からしてみれば悔しいくらいメジャーな選択なんだけれど、好きなんだからしょうがないじゃないか。
■曲名書いてて、驚いちゃうくらい全曲脳内再生できる。何曲目でも良い、タイトル言ってみて下さい、ほら、すぐハミングできる。特にB面にあたるM6からの流れは美しく、映像的には「Star Wars」的なもの、「2001年」的なものが頭に浮かぶ。やはり、ベストはM11かな。「Give Me Your Hands」という絶叫ですね。演劇を志す人は一回は聴いてみた方が良いですね、いや、なんとなく。
■「The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And Spiders From Mars」 ですよ。「屈折する星くずの上昇と下降そして火星から来た蜘蛛の群れ」ですよ。覚えましたか?「屈折する星くずの上昇と下降そして火星から来た蜘蛛の群れ」ですよ。でも、本当は「屈折する星くずと火星から来た蜘蛛の群れの上昇と下降」でしょう。Ziggy はBowie自身であり、Spiders From Mars というのはギタリストMick Ronson 率いる彼のバックバンドという体裁だから。でも邦題は「屈折する星くずの上昇と下降そして火星から来た蜘蛛の群れ」なんですよ。
■これに匹敵するタイトルといえば「Zinc Alloy And The Hidden Riders Of Tomorrow / ズィンク・アロイと朝焼けの仮面ライダー」 。今話題のT-Rexですね。このアルバムの曲の邦題のセンスはかなりいかしてて、「悪魔のしもべはのろまが嫌い」「熱く激しく爆発する唇」「変革はお陽さまの如く」「いやな液体」などなど。どう、これも聴いてみたいっしょ。
PS
●次の語を意味の通るように並びかえなさい。
and / and / Mars / fall / the / stardust / spiders / of / rise / from / ziggy