トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

2017/09/02
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カテゴリ: ひよっこ
■若い人たちにわかってたまるかという想いを踏まえつつそれを聞かせてあげる岡田惠和の誠実さと、はなからそれを聞かせない倉本聰の傲慢さ。そんな根本的な違いが「ひよっこ」と「やすらぎの郷」には表れている。

■日本三景から始まり、ほぼ全国を網羅する形で語られる亡き人との逢瀬の旅を感情込めて語らせたら白石加代子の右に出る者はいない。まるで円谷幸吉の遺書のような食材(贖罪ではないだろう)の数々を並べただけの言葉が魔法みたいに浮かんでは消える。

■志村喬が雪の公園のブランコで唸るような低音で歌った「ゴンドラの唄」の重厚さにはかなわないが、若き日の富さんと御曹司の恋のバックに歌われるこの歌の歌詞がどれだけ現役の乙女たちの身に沁みたのかはわからない。しかし彼女の語りも含めてこの夜の出来事がいつかこの先、彼女たちの胸に沁みいる瞬間はきっと訪れる。

■物語の都合上、お通夜も吹っ飛ばされ、いきなり翌日が告別式なのもどうかと思うが、すずふり亭ランチタイムの緊急事態を作るためなのだから目をつむろう。こうして鈴子さんの代役は由香に決まる。今日もイチコはまた良い仕事をした。





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Last updated  2017/09/02 09:19:33 PM
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Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…
Mr.Zoku@ Re:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) 今年出た[Deluxe Edition]は聴かれました…

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