お粗末なお役所の対応


ある日の役員会で園長が役所から調理のみの民間委託の話が出ていると伝えられた。
そして12月1日の市役所での同和研修会のあとでその説明があると。
みな、いきなりの話で驚いていたがまずは話を聞かないと始まらないので後の事はそれからと言う事になった。

そして12月1日、同和研修は何の問題もなく大変勉強になる内容で終わった。
そしていざ民間委託についての話になったが、それに設けられた時間はたったの15分。
しかも保護者の手元に何の資料もなしに始められた。

内容はというと、K市には公立の保育所が6カ園あるがその中で第一は幼稚園との一元化されるので候補には挙がらない。
第2、第3、第4は同和問題の中から生まれた同和保育所ということでこれもまた候補にはいらない。
残る第5、第6のうち、第5は来年4月から建物の老朽化のために大規模な改修がはじまるのでそれにのるかたちで第5保育所から調理部分のみの民間委託を始めるということだった。
目的は、K市の財政難による経費削減。
それにたまたま今年で定年退職する調理部員が2人でるということでこの話がでた様だった。
この話は私たち第2や他の園の人たちは知ってたが、当の第5保育所の保護者の方の中には知らない人もいた。
しかしここに集まっていたのも殆ど役員の保護者なので、役員をしていない保護者は知らないも同然だ。
何か質問すればしどろもどろ。いい加減こちらも切れて
「ねずみが壁に穴を開けるように、またダムを決壊させるかのように一つのところからせめて結局最後は保育所全部を民間委託するつもりだろう」
と詰め寄ると、押し黙ってしまう始末。
とても急ごしらえでいかに保護者をごまかして話をごり押しで進めようとしているかありありと分かるお粗末な対応だった。
結局、この日は保護者からの多大なブーイングの嵐と、おろおろ、ボソボソまともに返答できない役所側の話し合いにもならない混乱状態で終わってしまった。


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