The Sixth Sense。 ~徳姫(*^.^*)珍道中~  弐

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2006.11.01
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テーマ: 宇宙の話題(325)
カテゴリ: カテゴリ未分類
こんばんは。


今日は、9月23日午前6時36分(日本標準時)に内之浦宇宙空間観測所からM5ロケット7号機により打ち上げられました太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)の3望遠鏡による初画像が公開されましたので、その記事をご紹介します。


まず、太陽同期極軌道への衛星投入、姿勢制御機能の性能確認など主な初期運用を終え、10月28日までに搭載している3台の望遠鏡すべての蓋を開き、性能確認を目的とした太陽観測を開始したということです。


この3台の望遠鏡は、それぞれ観測する波長が異なるそうです。


可視光・磁場望遠鏡(SOT)は、人間の目で見える波長(光)で高空間分解能の撮像を行ない、約6000度の太陽表面(光球)から約1000km上空の彩層と呼ばれる太陽大気(約1万度)までの様子を観測することが出来るとのことです。


極端紫外線撮像分光装置(EIS)は、地球大気のために地上に届かない極端紫外線の輝線を、衛星軌道上で撮像することによって、数万度から百万度程度の温度を持つ太陽大気を観測するとのことです。


X線望遠鏡(XRT)は、太陽大気上層にある、 100万度以上の温度を持つコロナから放射されるX線および極端紫外線(波長0.6nm~20nm)を観測し、コロナを鮮明に撮像するそうで、X線も地球大気のため地上には届きませんので、X線による観測は衛星軌道上からしかできないそうです。


これら3台の望遠鏡を使用することにより、6000度から数千万度までの広い温度域をもつ太陽大気を一度に観測することが可能になり、3望遠鏡によって取得された 可視光・磁場望遠鏡(SOT)の初期画像 、極端紫外線撮像分光装置(EIS)の初期画像 、 X線望遠鏡(XRT)の太陽の初期画像が公開されました。


また、「ひので」は今後約1ヶ月をかけて徐々に科学観測主体の運用に移行する予定とのことです。







ひので1
図1:可視光望遠鏡のファーストライト画像
「提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」



ひので2
図2:X線望遠鏡による太陽画像例
「提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」



ひので3
図3:極端紫外線撮像分光装置のファーストライト
「提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」



ひので2-1
図2参考1:X線望遠鏡の太陽前面画像(擬似カラー表示)
「提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」



ひので2-2
図2参考2:X線望遠鏡の太陽前面画像(白黒表示)
「提供 宇宙航空研究開発機構(JAXA)」



ひので2-3
図2参考3:X線望遠鏡の太陽前面画像「ようこう」軟X線画像との比較







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Last updated  2006.11.01 23:04:44


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